これまでのあらすじ
『病迷悪夢』
ズッキューン…
遠くから銃声が聞こえる。それと同時に三人の脳天に弾丸が迫っていた。
棘葉「くそ!」銃菜「きゃあ!」帝斗「うわぁ!」
それをスレスレでかわし弾丸が跳んできた方向に向かって反撃を開始するが…
棘葉「!?いない?」銃菜「まただ…また逃げられた…!」帝斗「射撃精度も相まって、厄介ですね…奴の能力は…!」
第二妻、モノンの能力それは「穴」。全く別の場所に繋がる穴を生成する能力である。
本来、この能力には殺傷威力がない。完全な移動系の能力であるためバクの下にいる幹部クラスの悪夢の住人の中では戦闘能力が低くなりがちだ。
しかし、それを補うようにずば抜けた狙撃能力を持ち合わせている。彼女はそれを最大限に活用し、遠くから射撃→「穴」の能力で別の場所に移動という完璧なヒットアンドアウェイを確立させていたのだ。
帝斗「どうしますか?このままではじり貧ですよ…!」
棘葉「僕に考えがある…、要は射たれる前に場所がわかればいいんだ。」
花よ咲き乱れよ
「花香探偵(アロマサーチ)」
全体に安らぐような香りがたちこめる、だからこそ強くひきだってしまう。
モノンの鼻にまとわりつくような香水の匂いが!
棘葉「見つけたぞ!モノンはあのマストの裏だ!」
帝斗「銃菜さん!」
銃菜「うん!」
「「幽霊船の水槍銃(ゴーストシップハープーン)!!」」
帝斗の能力で強化された銃菜の水弾がマストをすり抜けモノンに直撃する!
モノン「いっつ…!」
銃菜「ごめんなさい、急所をはずしたみたい…!」
マストの裏からヨロヨロとモノンが現れる、右肩からは鮮血が流れていた。
モノン「スゲーわあんたら、うん、マジヤベーわ。つーかバカンス気分だからって高い香水使うんじゃなかったわ、マジで。」
帝斗「…それだけ喋れるのなら、まだまだ余裕って感じですね。」
モノン「おっ、もうバレちゃった的な?…じゃあもう出し惜しみしねぇ!」
いつものギャルのような口調を一変させ、モノンは胸元からハンドガンを取りだし発砲した。
弾丸が真っ直ぐ三人に飛んでくる、しかしその途中で弾丸は空間にできた穴に吸い込まれていった。
「「「!!!?」」」」
モノン「これがアタシの奥の手!」
「殺人鬼の卑劣な殺り方(ジェノサイダーアタック)!!」
穴の向こうに消えた弾丸がさっきとは別の、三人の真後ろに現れる。しかし
帝斗「幽霊の隠れ蓑(ファントムマント)…僕がいる限り、物理攻撃は無駄ですよ!」
モノン「そんな…嘘だろ!」
三人がモノンを追い詰める。
モノン「く…来るな!」
ガンガン!
放った弾はむなしく空を切る
モノン「やめろ…来ないでぇ!」
ガンガンガン!
モノン「嫌々嫌々嫌々嫌々イやいやぁ‼」
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!!…カチッ…カチッ…
彼女のハンドガンが空になる頃にはすでに壁際まで追い込まれていた。
棘葉「女性にあまり手をあげたくはないが…仕方がない。終わりだ…」
銃菜「待って、なんだか様子が変…」
銃菜の指摘通り、モノンは今最初のギャルのようでも激昂したときのようでもなかった。
体が小刻みに震え、今にも泣き出しそうな顔でうずくまっている。まるで少女のようだ。
…そこにはバクすら知らない彼女の本当の姿があった。
モノン「ちょっと待って…え…ウソでしょう…私死ぬの…?…嫌…それだけは嫌…死ぬのはいやぁ…死にたくない…死にたくないの…死にたくないよぉ…」
──────────
悪夢の住人として転生する前、モノンは紛争地帯の孤児だった。
紛争に巻き込まれ、若くして亡くなり悪夢の住人となった彼女の行動理念はただひとつだった。
「絶対に生き延びること」
バクの妻になったのも、射撃能力を上げたのも全てはこの行動理念のためであったのだ…。
──────────
モノン「お願い…幻影の石も1つ返すから…捕虜にでもなんにでもなるから…殺さないで…死ぬのだけは嫌なの…お願い…お願いよぉ…」
まるでだだっ子のようにすがり付くモノンに三人は困惑するしかなかった。
帝斗「…どうしましょう?」
銃菜「なんだか…可哀想になってきちゃったな…」
棘葉「…僕達だけじゃ決められないよ。とりあえず、拘束だけして皆と相談しよう。」
──────────
VSモノン
モノンの戦意喪失により勝利、幻影の石1つを奪還。
尚、モノンは騎士団の決定によっては捕虜になるもよう…。
遠くから銃声が聞こえる。それと同時に三人の脳天に弾丸が迫っていた。
棘葉「くそ!」銃菜「きゃあ!」帝斗「うわぁ!」
それをスレスレでかわし弾丸が跳んできた方向に向かって反撃を開始するが…
棘葉「!?いない?」銃菜「まただ…また逃げられた…!」帝斗「射撃精度も相まって、厄介ですね…奴の能力は…!」
第二妻、モノンの能力それは「穴」。全く別の場所に繋がる穴を生成する能力である。
本来、この能力には殺傷威力がない。完全な移動系の能力であるためバクの下にいる幹部クラスの悪夢の住人の中では戦闘能力が低くなりがちだ。
しかし、それを補うようにずば抜けた狙撃能力を持ち合わせている。彼女はそれを最大限に活用し、遠くから射撃→「穴」の能力で別の場所に移動という完璧なヒットアンドアウェイを確立させていたのだ。
帝斗「どうしますか?このままではじり貧ですよ…!」
棘葉「僕に考えがある…、要は射たれる前に場所がわかればいいんだ。」
花よ咲き乱れよ
「花香探偵(アロマサーチ)」
全体に安らぐような香りがたちこめる、だからこそ強くひきだってしまう。
モノンの鼻にまとわりつくような香水の匂いが!
棘葉「見つけたぞ!モノンはあのマストの裏だ!」
帝斗「銃菜さん!」
銃菜「うん!」
「「幽霊船の水槍銃(ゴーストシップハープーン)!!」」
帝斗の能力で強化された銃菜の水弾がマストをすり抜けモノンに直撃する!
モノン「いっつ…!」
銃菜「ごめんなさい、急所をはずしたみたい…!」
マストの裏からヨロヨロとモノンが現れる、右肩からは鮮血が流れていた。
モノン「スゲーわあんたら、うん、マジヤベーわ。つーかバカンス気分だからって高い香水使うんじゃなかったわ、マジで。」
帝斗「…それだけ喋れるのなら、まだまだ余裕って感じですね。」
モノン「おっ、もうバレちゃった的な?…じゃあもう出し惜しみしねぇ!」
いつものギャルのような口調を一変させ、モノンは胸元からハンドガンを取りだし発砲した。
弾丸が真っ直ぐ三人に飛んでくる、しかしその途中で弾丸は空間にできた穴に吸い込まれていった。
「「「!!!?」」」」
モノン「これがアタシの奥の手!」
「殺人鬼の卑劣な殺り方(ジェノサイダーアタック)!!」
穴の向こうに消えた弾丸がさっきとは別の、三人の真後ろに現れる。しかし
帝斗「幽霊の隠れ蓑(ファントムマント)…僕がいる限り、物理攻撃は無駄ですよ!」
モノン「そんな…嘘だろ!」
三人がモノンを追い詰める。
モノン「く…来るな!」
ガンガン!
放った弾はむなしく空を切る
モノン「やめろ…来ないでぇ!」
ガンガンガン!
モノン「嫌々嫌々嫌々嫌々イやいやぁ‼」
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!!…カチッ…カチッ…
彼女のハンドガンが空になる頃にはすでに壁際まで追い込まれていた。
棘葉「女性にあまり手をあげたくはないが…仕方がない。終わりだ…」
銃菜「待って、なんだか様子が変…」
銃菜の指摘通り、モノンは今最初のギャルのようでも激昂したときのようでもなかった。
体が小刻みに震え、今にも泣き出しそうな顔でうずくまっている。まるで少女のようだ。
…そこにはバクすら知らない彼女の本当の姿があった。
モノン「ちょっと待って…え…ウソでしょう…私死ぬの…?…嫌…それだけは嫌…死ぬのはいやぁ…死にたくない…死にたくないの…死にたくないよぉ…」
──────────
悪夢の住人として転生する前、モノンは紛争地帯の孤児だった。
紛争に巻き込まれ、若くして亡くなり悪夢の住人となった彼女の行動理念はただひとつだった。
「絶対に生き延びること」
バクの妻になったのも、射撃能力を上げたのも全てはこの行動理念のためであったのだ…。
──────────
モノン「お願い…幻影の石も1つ返すから…捕虜にでもなんにでもなるから…殺さないで…死ぬのだけは嫌なの…お願い…お願いよぉ…」
まるでだだっ子のようにすがり付くモノンに三人は困惑するしかなかった。
帝斗「…どうしましょう?」
銃菜「なんだか…可哀想になってきちゃったな…」
棘葉「…僕達だけじゃ決められないよ。とりあえず、拘束だけして皆と相談しよう。」
──────────
VSモノン
モノンの戦意喪失により勝利、幻影の石1つを奪還。
尚、モノンは騎士団の決定によっては捕虜になるもよう…。
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筆者:Kd 読者:281 評価:0 分岐:1
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このストーリーの評価
ハゴ #0 - 17/08/09
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モノンは結構キャラがたっていたので生存&仲間入りフラグをたててみました。
回収するなりへし折るなりお好きにどうぞ。
回収するなりへし折るなりお好きにどうぞ。