これまでのあらすじ
『病迷悪夢』
徠亜「……手掛かり………俺の推測だと、無酸素の草原とか、かなり有益だが。石の情報が。」
メア「……ん?選りに選って其処選ぶ?うわ面倒。でも、若し其処でも一応騎士の中に誠が居るから大丈夫、かね。
其の推測、少し試してみるか。………《『死霊秘宝 - 召喚・屍鬼(ボコール・アンデッド)』》」
左手に死霊秘宝を出し、右手で高速で魔法陣を描いていくと、長身の若い男が召喚される
血のように紅い目、尖った八重歯
そして其の容姿はとても美しい
「御呼びか主人?」
メア「嗚呼、御呼び。あっと、此奴、吸血鬼。ヴァンパイアだ。因みに名前は無い」
「どうも、隊長さん?」
ニコリと微笑む吸血鬼の男
徠亜「ん、おお、宜しく」
メア「却説、突然で悪いが、少し手伝って貰いたいことがある」
「要件は分かってる、無酸素の草原____ジルヘに行けと?うん?流石に此の儘行ったら俺でも死ぬぞ。主人の加護が無いと難しいが?」
徠亜「行かせるのか?」
メア「様子見だけだ様子見。………後、悪夢の住人についても、な。居るか確かめてもらう。加護は付けるって。
"創造神の自慰の許に誕生した者は、天地を引き剥がした"____《『死霊秘宝 - 憑依・古来の大気(シュー)』》
今回は長くなさそうだから、効果は1時間だ」
大気の神を吸血鬼に憑依させる
大気、其れは酸素も等しい
酸素を1時間、此の吸血鬼だけに吸わせる事が出来る
メア「っと、あとは…………
"我が姿を見るものは誰として皆無、足音は無音なり"____《『死霊秘宝 - 黒魔術・暗影黒歩(シャドウヴェール)』》」
徠亜「気配も姿も完全に断ち切る魔法か」
此れを掛けられたことにより、吸血鬼の姿も気配も、完全に消えた
メア「時間は1時間、調査して来い」
『了解』
手を空を切るようにヒュッと動かし、ぴょんと小さくジャンプして、スタッと着地するメア
徠亜「飛んで、…どうした?」
メア「ん?…嗚呼、ヴァンパイアと意識繋いだだけ。もう無酸素の草原に着いたようで」
転送した様である
自分の遣う屍鬼は好き勝手にする事が出来る
*
*
*
____無酸素の草原、ジルヘ
『………草原とか言っときながら、無酸素だからな、何にもありゃしないな』
ぼそりと呟く吸血鬼
此の声は虚空にも響きすらしない
『石ころ探しだろ?……となると、此の先に在る洞窟かねぇ、目的のモノが在りそうなのは、っと』
見えないのを良い気に、すたったったーと走って、洞窟内に入る
……………
吸血鬼の紅い目は、人間よりも遥かに光の波長の違いを感じ取れる
暗い所でも、目が見える。人間にとって、真っ暗で何も見えなくて、も昼の、明るい太陽の下のように、明るく見える
『便利便利。で、今回は調査だけだが………』
適当にちらほらと歩く
…………
洞窟内の、ある大きな空間へ出た
天井から水が滴る
石が、暗い空間で、青く輝いている
だが、青だ。探し求めるモノは青く輝くのではない
幻影の石は、紫と白の光を放つ
また、此れとは違うモノ
『んー、でも別に石探せとは言われてないしな。ただの探索だし、な………』
足を止める
言葉を止める
目を細める
____此の気配、生物のモノか?____
地面を蹴り、天井に張り付く
姿は見えないが、何故そうするのか
やって来たのは、5人の……____
____…選りに選って悪夢の住人か。矢張り主人達の推測通り、狙ってたのか____
『____って、おおおおおおお!!!?』
何故か強制回収される
其の叫び声も、虚空に響きすらしない
サザヌクロ「相変わらず不思議な空間で…」
パッキャル「ンな事言ってねーで、さっさと石、探すっすよ」
オージュ「探せ、此の洞窟内の何処かに、在る筈だ」
…彼等は、幻影の石の事は知っていても、其の姿を知らない____
*
*
*
「うぇ、吃驚した」
メア「はい、お疲れさん。時間切れだ。……最後の最後で悪夢の住人を見掛けたのは、お手柄だ。帰って良いよ」
「扱い酷いな」
スゥ…と消える吸血鬼
徠亜「悪夢の住人が居たのか?」
メア「嗚呼、其れも5人だ。……奴等に先を越されるのは不味い。もう洞窟内部に居る」
徠亜「そうか。………今直ぐにでも出発するぞ!」
メア「了解、招集かける」
*
*
____夢ギルド、地下
徠亜「____と、突然で悪いが、今から任務を開始する。1個目だ、1個目の幻影の石を捕りに行くぞ。悪夢の住人が動き始めた」
メア「場所は、ジルヘ。別名、無酸素の草原だ。其の名の通り、酸素が無い」
悠「酸素が無くて草原ってどう言う事……」
メア「気にしてはいけない。…と思う」
静かに目を逸らす
徠亜「其処で、今回の要となるのは、誠、お前だ」
誠「…えっ、あっ、僕ですか?」
徠亜「そうだ。お前は空気の能力使いだろう?其の能力は、ジルヘに対して有効だ。…尤も、力尽きそうならば、途中でメアに変わってもらうが。……出来るか?」
誠「……は、はい!」
メア「よし決まり」
徠亜「だが、取り敢えず全員、配布するマスクを持って行け。………探索する際は、其れを付けて行動する。若し、相手と戦闘になった場合には、誠の力を借りると思う。マスクをしながら戦うのは、此方にとって不利だ。
では、今から行くぞ、準備はいいか?!」
「「「おう!!」」」
メア「誠、しっかり」
誠「は、はい!」
マスクを付けて、ジルヘへ向かう____
メア「……ん?選りに選って其処選ぶ?うわ面倒。でも、若し其処でも一応騎士の中に誠が居るから大丈夫、かね。
其の推測、少し試してみるか。………《『死霊秘宝 - 召喚・屍鬼(ボコール・アンデッド)』》」
左手に死霊秘宝を出し、右手で高速で魔法陣を描いていくと、長身の若い男が召喚される
血のように紅い目、尖った八重歯
そして其の容姿はとても美しい
「御呼びか主人?」
メア「嗚呼、御呼び。あっと、此奴、吸血鬼。ヴァンパイアだ。因みに名前は無い」
「どうも、隊長さん?」
ニコリと微笑む吸血鬼の男
徠亜「ん、おお、宜しく」
メア「却説、突然で悪いが、少し手伝って貰いたいことがある」
「要件は分かってる、無酸素の草原____ジルヘに行けと?うん?流石に此の儘行ったら俺でも死ぬぞ。主人の加護が無いと難しいが?」
徠亜「行かせるのか?」
メア「様子見だけだ様子見。………後、悪夢の住人についても、な。居るか確かめてもらう。加護は付けるって。
"創造神の自慰の許に誕生した者は、天地を引き剥がした"____《『死霊秘宝 - 憑依・古来の大気(シュー)』》
今回は長くなさそうだから、効果は1時間だ」
大気の神を吸血鬼に憑依させる
大気、其れは酸素も等しい
酸素を1時間、此の吸血鬼だけに吸わせる事が出来る
メア「っと、あとは…………
"我が姿を見るものは誰として皆無、足音は無音なり"____《『死霊秘宝 - 黒魔術・暗影黒歩(シャドウヴェール)』》」
徠亜「気配も姿も完全に断ち切る魔法か」
此れを掛けられたことにより、吸血鬼の姿も気配も、完全に消えた
メア「時間は1時間、調査して来い」
『了解』
手を空を切るようにヒュッと動かし、ぴょんと小さくジャンプして、スタッと着地するメア
徠亜「飛んで、…どうした?」
メア「ん?…嗚呼、ヴァンパイアと意識繋いだだけ。もう無酸素の草原に着いたようで」
転送した様である
自分の遣う屍鬼は好き勝手にする事が出来る
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____無酸素の草原、ジルヘ
『………草原とか言っときながら、無酸素だからな、何にもありゃしないな』
ぼそりと呟く吸血鬼
此の声は虚空にも響きすらしない
『石ころ探しだろ?……となると、此の先に在る洞窟かねぇ、目的のモノが在りそうなのは、っと』
見えないのを良い気に、すたったったーと走って、洞窟内に入る
……………
吸血鬼の紅い目は、人間よりも遥かに光の波長の違いを感じ取れる
暗い所でも、目が見える。人間にとって、真っ暗で何も見えなくて、も昼の、明るい太陽の下のように、明るく見える
『便利便利。で、今回は調査だけだが………』
適当にちらほらと歩く
…………
洞窟内の、ある大きな空間へ出た
天井から水が滴る
石が、暗い空間で、青く輝いている
だが、青だ。探し求めるモノは青く輝くのではない
幻影の石は、紫と白の光を放つ
また、此れとは違うモノ
『んー、でも別に石探せとは言われてないしな。ただの探索だし、な………』
足を止める
言葉を止める
目を細める
____此の気配、生物のモノか?____
地面を蹴り、天井に張り付く
姿は見えないが、何故そうするのか
やって来たのは、5人の……____
____…選りに選って悪夢の住人か。矢張り主人達の推測通り、狙ってたのか____
『____って、おおおおおおお!!!?』
何故か強制回収される
其の叫び声も、虚空に響きすらしない
サザヌクロ「相変わらず不思議な空間で…」
パッキャル「ンな事言ってねーで、さっさと石、探すっすよ」
オージュ「探せ、此の洞窟内の何処かに、在る筈だ」
…彼等は、幻影の石の事は知っていても、其の姿を知らない____
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「うぇ、吃驚した」
メア「はい、お疲れさん。時間切れだ。……最後の最後で悪夢の住人を見掛けたのは、お手柄だ。帰って良いよ」
「扱い酷いな」
スゥ…と消える吸血鬼
徠亜「悪夢の住人が居たのか?」
メア「嗚呼、其れも5人だ。……奴等に先を越されるのは不味い。もう洞窟内部に居る」
徠亜「そうか。………今直ぐにでも出発するぞ!」
メア「了解、招集かける」
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____夢ギルド、地下
徠亜「____と、突然で悪いが、今から任務を開始する。1個目だ、1個目の幻影の石を捕りに行くぞ。悪夢の住人が動き始めた」
メア「場所は、ジルヘ。別名、無酸素の草原だ。其の名の通り、酸素が無い」
悠「酸素が無くて草原ってどう言う事……」
メア「気にしてはいけない。…と思う」
静かに目を逸らす
徠亜「其処で、今回の要となるのは、誠、お前だ」
誠「…えっ、あっ、僕ですか?」
徠亜「そうだ。お前は空気の能力使いだろう?其の能力は、ジルヘに対して有効だ。…尤も、力尽きそうならば、途中でメアに変わってもらうが。……出来るか?」
誠「……は、はい!」
メア「よし決まり」
徠亜「だが、取り敢えず全員、配布するマスクを持って行け。………探索する際は、其れを付けて行動する。若し、相手と戦闘になった場合には、誠の力を借りると思う。マスクをしながら戦うのは、此方にとって不利だ。
では、今から行くぞ、準備はいいか?!」
「「「おう!!」」」
メア「誠、しっかり」
誠「は、はい!」
マスクを付けて、ジルヘへ向かう____
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筆者:Kd 読者:529 評価:0 分岐:1