『病迷悪夢』

翌日＿＿＿＿


メア「却説々々、翌日を迎えてしまった訳だが………ん」

誠「あ、影裏さん」



ふと、影裏が目に入る



………………………


誠「………っ」



身を震わせる誠



メア「……殺気、か」



目で見抜くメア



影裏は、途轍もないくらいの殺気を放っていた




＿＿＿＿また更に、嫌な予感＿＿＿＿





メア「敵の気が感じ取れる。私達も気を緩めてはいけないが、





＿＿＿＿＿拳、気を付けろ」




＿＿＿＿奴、殺しに掛かる………＿＿＿＿




＊



＊
拳「っくしょん!!」

悠「け、拳……大丈夫?」

拳「あ、嗚呼………大丈夫、大丈夫」


…………


＿＿＿＿誰か俺の事を噂してるのか？＿＿＿＿



鼻の下を擦る


と、放送がかかる


呼出のモノだ



刀子「あっ、もう始まるよ!集まれってさ、招集かかってる」

拳「ん、おう!」

棘葉「頑張れよ」

銃菜「FIGHT!」

槍児「やってやれ!!」

拳「おうよ!其方も頑張れよ!!」



走って、手を振りながら会場に向かう



＊


＊
ボルナス「ヒャッハー!!遂に今日だ!!全部ブッ壊してやらァ!!」

ネッシュ「……………」


＿＿＿＿五月蝿い＿＿＿＿



上空、遥か上空に佇む二人

地を見下ろしている

＊


＊


メア「…………来たか」

誠「?」



独り言のように呟くメア


と、足音がする



刀子「やっほー」

棘葉「待たせたな」

メア「別に待ってはないがな。



…………奴等が来る、未だ、遥か上空に居るが。


人数は二人。




此れは、手強そうだ」



口角を鋭くさせて、ニヤリと嗤う




＿＿＿＿久し振りに、楽しめるな＿＿＿＿




小姫「二人…………」

誠「気を、引き締めないと………」

棘葉「引き締め過ぎるのも駄目だけどな」



顔が緊張と恐怖で強張る者も居る



＊



＊


＿＿＿決勝戦



拳「遂に、此処まで……………」



手を、ギュッと握り締める


上を見上げ、目を閉じる




………………………………



パッと、目を開き、一呼吸吐く


意識を整えた様だ




審判「両者、準備は良いですか?」

拳「はい」

影裏「嗚呼」



二人の言葉を聞いて、小さく頷く審判


後ろに下がる



審判「其れでは!決勝戦、火之神 拳 対 影裏!!



試合＿＿＿＿＿＿




＿＿＿＿開始ｯ!!」

筆者:Kd  読者:306  評価:0  分岐:1