これまでのあらすじ

『病迷悪夢』
1章.病迷悪夢読者3994 評価34 分岐1
2章.病名不明の病読者1148 評価7 分岐1
3章.夢ギルドでの再会読者761 評価3 分岐1
4章.先輩読者639 評価2 分岐1
5章.影裏読者493 評価0 分岐1
6章.復讐読者512 評価0 分岐2
7章.出会い読者546 評価0 分岐1
8章.植物読者500 評価1 分岐1
9章.初依頼読者407 評価0 分岐1
10章.指名手配の悪夢を探して読者481 評価2 分岐1
11章.交戦開始読者418 評価0 分岐1
12章.交戦後__読者390 評価0 分岐1
13章.初依頼達成読者436 評価0 分岐1
14章.復讐に燃えて読者364 評価0 分岐2
15章.夢の病の裏。読者376 評価2 分岐1
16章.特訓開始読者461 評価0 分岐1
17章.二日目の海にて..読者415 評価0 分岐1
18章.棘葉と拳読者363 評価0 分岐1
19章.来訪、そして女子組入浴読者382 評価7 分岐1
20章.少女入浴中読者360 評価0 分岐1
21章.特訓最終日読者310 評価0 分岐1
22章.影裏のプライド読者354 評価0 分岐1
23章.暗き夜の妖精は夢を見るのか読者331 評価0 分岐1
24章.小さき姫は何を思う読者341 評価0 分岐1
25章.遂に開幕読者322 評価0 分岐1
26章.一回戦開始読者366 評価0 分岐1
27章.速けりゃいいってもんじゃない読者374 評価3 分岐2
28章.二回戦読者318 評価0 分岐1
29章.Bブロック一回戦読者350 評価3 分岐1
30章.有利的な展開読者306 評価0 分岐1
31章.属性?能力?そんなものは読者361 評価2 分岐1
32章.形勢逆転読者273 評価0 分岐1
33章.Bブロック一回戦、終了後読者346 評価2 分岐1
34章.四回戦読者371 評価0 分岐1
35章.反撃開始読者337 評価0 分岐1
36章.夢と現、誠と現読者297 評価0 分岐1
37章.次の試合。どうなる事やら読者304 評価0 分岐1
38章.魂削り取る者読者288 評価0 分岐1
39章.Bブロック二回戦読者377 評価4 分岐1
40章.Gブロック読者306 評価0 分岐1
著者
投稿
読者
評価
分岐
結城
17.07.17
321
0
1
メア「……此の儘、誠を抱えてるのも………少し揺れるしな。医務室へ行こ」



(時間軸は一回戦が終わったあと、二回戦の前日)

医務室へ向かう途中、拳達に会う

____…?____


ガラガラ


メア「寝台空いてるかな……失礼するよ」

医務室に入る

其処には沢山の寝台が並んでいた

負け、負傷した選手が沢山居る



殺場、獅子条、etc……

そして銃菜も居る


空いている寝台を探し、見つけて誠を寝かす



寝台の隣に椅子を置いて、座って誠の頭を撫でる




メア「…………」


____此処に居る、皆が皆、強敵揃い。



はぁ……____



弱肉強食の世、戦乱の世


彼女は其れが嫌い

だから嘗て、其れを止めるために天罰を下した(現実世界での話)


然し争いは止まず



メア「人間の意志、理解不能。本当、死神とかが言う通り、一番怖いのは人間…」



意味深な事を言う


「っ………御免、みん……な……私、だけ……っ…!」


少女の声がする

銃菜の声____



メア「………………」



無言で椅子から立ち上がり、歩いて駈寄る


____相手は確か、影裏、だったか____


メア「……大丈夫かい、なんて、部外者が聞けるモノじゃないけどさ」

銃菜「なん……です、か………」


顔をゆっくりと上げる銃菜

メアは其れに笑って返すが、直ぐに冷たい表情になる


メア「はは、其の泣き面を笑わせにと思って。ま、半分冗談だが。



……負けたからどうした?其れで終わりじゃァ無いんだよ。まあ、今大会は終わってしまったが。

他の奴等が頑張ってる所を、自分は泣いて、終わりにしようと?そんなんじゃ駄目駄目。……次は勝つ、そう言う気持ちを持ち、信じて、先へ進まなきゃ、な。其れと今は、仲間の事も"ちゃんと"応援しなくちゃ。明日の試合は、更に強敵が集う。仲間が頑張っているなら、負けてしまったとしても、自分も頑張るんだよ。まあ、今は安静にしとけ。


此の大会は、六ヶ月周期で行われる。其れまで、もっと、もっと強くなりたいという気持ちを持って、修行するんだな。相手は……影裏か。……諦める心は、本当に無理と思った時だけ、少しでも希望があるなら、突き進め。じゃあな」

銃菜「……………」



ポカーンとしている銃菜


話す隙も与えなかった模様



銃菜「……何、だったんだろ」












軸は戻り、二回戦当日


Aブロック


拳「ッ………」


拳は阿須無に苦戦

水と炎____


相性が不利なのである



阿須無「はは、避けてばかりじゃどうにもならんぞ?《『ウォーターロック』》!」


水を鎖と化して、拳を縛る



拳「ぐ…ァッ!!」

阿須無「君、聞いたよ?アレだろ、指名手配の悪夢の住人を戦闘放棄させる迄に追いやったんだろ?其れが、此の程度かい?」


ギリギリと硬く締め付けていく



拳「ぎ……っ……」



痛みに耐えながら、対策を考える拳



____水、炎は不利だ。掻き消されてしま………う………ん?


消されて………消え………



そう言えば、水は温めると、気化して水蒸気と化す。


水蒸気………触れてはいるが、操るのは難しい………。抑も、目に見えない…



そうか!____



阿須無「さァ、チェックメイト「うおおおおおおおおおおっ!!!」ッ!?」



チェックメイトだ、そう言おうとした矢先、拳から莫大な量の熱が放出される




阿須無「ッ、熱ッ!!?…ッな、水の鎖が!?」



拳から放たれた熱____炎が、水を気化させた


身体が解放される



拳「ふぅ………。これで、終わらせてやる!!」

阿須無「チ、馬鹿な!?水が……蒸発させられるだと!!?」

拳「炎舐めんな!」



形勢逆転


一気に攻撃を仕掛ける拳



阿須無「ッ、く……《『アクアバーレッジ』》!」



水の弾丸を放つ



其れを見極め、避けていく


阿須無「ッ、全部避けただと……!?」

拳「これで終わりだ!!《『爆炎・炎烈斬』》!!」

阿須無「がァッ!!」



阿須無の腹に撃ち込む




____戦闘不能



拳「ッ、と」


パリン____



夢球を割る



審判「Aブロック二回戦、勝者、火之神 拳!!」

拳「よっ、しゃッ!!」





相性的に不利である中、拳の形勢逆転で試合を終えた





却説、他は____?

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筆者:Kd  読者:278  評価:0  分岐:1

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