これまでのあらすじ

『我ら、パレット団、ここに参上。』
1章.我ら、パレット団、ここに参上。読者508 評価0 分岐1
2章.…ふと。読者452 評価0 分岐1
3章.「春」を彩る「桃」の花読者321 評価0 分岐1
4章.お誘い読者341 評価0 分岐1
5章.その頃の、どこか。読者347 評価0 分岐1
6章.名前の意味は読者276 評価0 分岐1
7章.名前の意味は2読者367 評価0 分岐1
8章.なんかゆるゆるさせたかった!読者280 評価0 分岐1
9章.深緑の森読者243 評価0 分岐1
10章.美しい涙の流れた時の、別の場所にて。読者256 評価0 分岐1
11章.この世界の伝わり読者218 評価0 分岐1
12章.銀狼と金獅子読者267 評価0 分岐1
13章.正義感?読者305 評価0 分岐1
14章.破壊王読者276 評価0 分岐2
15章.人生最悪の日読者285 評価0 分岐1
16章.紅と唯月読者359 評価2 分岐1
17章.2つのメンドクサイ読者404 評価0 分岐1
18章.やってきた破壊王読者236 評価0 分岐1
19章.クロスの覚悟読者206 評価0 分岐1
20章.恐るべき破壊王読者371 評価1 分岐1
21章.紅とギンコ読者291 評価0 分岐1
22章.推測。そして破壊魔法読者330 評価0 分岐1
23章.唯月VS破壊王読者202 評価0 分岐1
24章.レッドカルテットの攻略読者201 評価0 分岐1
25章.破壊王目覚める読者280 評価1 分岐1
26章.人形の森読者245 評価1 分岐1
27章.こころ読者286 評価0 分岐1
28章.癒雫の気持ち読者249 評価0 分岐1
29章.その頃の紅読者273 評価6 分岐1
30章.チャンスは必ず。読者241 評価0 分岐1
31章.霞みゆく視界の中で読者231 評価0 分岐1
32章.誰も死なせない読者246 評価0 分岐1
33章.バトル。読者247 評価3 分岐1
34章.戻ってきた唯月と癒雫読者264 評価0 分岐1
35章.貴公子、登場読者274 評価0 分岐1
36章.『絶対零度』読者291 評価0 分岐1
37章.破壊王vsペゲース読者216 評価0 分岐1
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分岐
スピットファイア
17.09.08
307
2
1
 ――時を同じくして、ここは世界の何処かに存在する洞窟の最深部――
 
 
 クロス達が戦いを続けている中、一人の男が永遠とも思える永き眠りから目を覚ました。
 
 男の髪の毛は紫色で、顔立ちは十代後半の青年のように見える。さらに、長い年月によりボロボロに朽ち果て、布切れ同然となってしまった服を身に着けて、日の光が全く届かない洞窟の最深部、その中央に胡座をかいて座っている。
 
 その男はゆっくりと瞼を開ける。
 
 その右瞼の奥には【紅】色の瞳が、そして左瞼の奥には【藍】色の瞳が、それぞれ鈍い光を放っていた。
 
 すると男は突然、何もない空中を――まるでそこに映し出された映像を見るかのように――凝視し始めた。
 しばらく経つと男は、そこからふっと視線を外し一つため息をついた。
 
 「あぁ……。俺は今、とても悲しい……」
 
 男はそう呟き、言葉通り心底悲しそうに顔を歪める。
 
 「いくら年月が経とうとも、人々は醜い争いを続け、傷つけ合い、奪い合い、挙句の果てには人間同士で殺し合う。……これでは、かつての人間同士の争いが絶えなかった、あの世界に逆戻りではないか…!」
 
 男はゆっくりと立ち上がり、そして天井を見上げた。男の両目からとめどなく涙が溢れてくるが、そんなことを気にする様子もなく、大粒の涙を流しながら徐に口を開いた。
 
 「……俺は、尚も争いを続ける人間が憎い、消えていく生命を救えない自分が悔しい、こんな事が許される不条理な現実が悲しい。だが同時に、そんな世界が愛おしくも感じる……」
 
 男のそのオッドアイには様々な感情が宿り、流れていた涙はいつの間にか止まっていた。
 
 「今、世界に蔓延っている悪しき者達には、死をもって償わせる。そして新たに平和な世界を創造する。この俺……ノスフェラトゥが!」
 
 ノスフェラトゥはそう言うと、洞窟のぶ厚い壁までゆっくりと歩いて近づき、そして軽いジャブで殴りつける。
 たったそれだけの動作で前方のぶ厚い壁は消し飛び、外まで続く長いトンネルを作り出した。
 
 トンネルを抜けて外に出ると、彼は外に広がる景色などには目もくれず、現代では既に失われてしまった術式魔法の『テレポーテーション』を地面に展開する。
 
 そうして展開した術式魔法の上に立ったノスフェラトゥは、魔法を発動し目的地へと向かったのだった。
 

 彼の色は【紫】、かつて紫は『パープルカルテット』と呼ばれ人々から恐れられていた。しかし、その事実を知る者は今はほとんどいない――。
 
 
 
 
 名前:ノスフェラトゥ(男)
 魔法属性:【紫】
 説明:【紅】の『生き物を全て駆逐する禁止魔法、レッドカルテット』と、【藍】の『全ての生き物の負の感情を操る禁止魔法、ディープブルーカルテット』、この二つが混ざり合い【紫】になった。
 この二つの色の能力は紫になった後も使う事が出来る。
【紫】の能力は現時点では不明。

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筆者:Kd  読者:355  評価:1  分岐:1

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このストーリーの評価

スピットファイア #0 - 17.09.08
ANTZさん、感想ありがとうございます!
初めて他の方々のリレー小説に自分の考えたキャラクターを登場させたので、勝手な事をして怒られたりしないかと内心ビクビクしてましたがANTZさんのコメントのおかげで救われた思いです!ありがとうございます!

ANTZ #0 - 17.09.08
すごく面白い☆
新キャラ登場ですね。

たくさんの人が執筆すると、話の整合性に苦労しますけど、話の広がり方に多様性が出て、面白いです。

スピットファイア #0 - 17.09.08
初めてこの作品に参加させていただきました、スピットファイアです!この作品は前から読んでいたんですけど、とうとう我慢出来なくなって書いちゃいました!よろしくお願いします!

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