これまでのあらすじ
『我ら、パレット団、ここに参上。』
――時を同じくして、ここは世界の何処かに存在する洞窟の最深部――
クロス達が戦いを続けている中、一人の男が永遠とも思える永き眠りから目を覚ました。
男の髪の毛は紫色で、顔立ちは十代後半の青年のように見える。さらに、長い年月によりボロボロに朽ち果て、布切れ同然となってしまった服を身に着けて、日の光が全く届かない洞窟の最深部、その中央に胡座をかいて座っている。
その男はゆっくりと瞼を開ける。
その右瞼の奥には【紅】色の瞳が、そして左瞼の奥には【藍】色の瞳が、それぞれ鈍い光を放っていた。
すると男は突然、何もない空中を――まるでそこに映し出された映像を見るかのように――凝視し始めた。
しばらく経つと男は、そこからふっと視線を外し一つため息をついた。
「あぁ……。俺は今、とても悲しい……」
男はそう呟き、言葉通り心底悲しそうに顔を歪める。
「いくら年月が経とうとも、人々は醜い争いを続け、傷つけ合い、奪い合い、挙句の果てには人間同士で殺し合う。……これでは、かつての人間同士の争いが絶えなかった、あの世界に逆戻りではないか…!」
男はゆっくりと立ち上がり、そして天井を見上げた。男の両目からとめどなく涙が溢れてくるが、そんなことを気にする様子もなく、大粒の涙を流しながら徐に口を開いた。
「……俺は、尚も争いを続ける人間が憎い、消えていく生命を救えない自分が悔しい、こんな事が許される不条理な現実が悲しい。だが同時に、そんな世界が愛おしくも感じる……」
男のそのオッドアイには様々な感情が宿り、流れていた涙はいつの間にか止まっていた。
「今、世界に蔓延っている悪しき者達には、死をもって償わせる。そして新たに平和な世界を創造する。この俺……ノスフェラトゥが!」
ノスフェラトゥはそう言うと、洞窟のぶ厚い壁までゆっくりと歩いて近づき、そして軽いジャブで殴りつける。
たったそれだけの動作で前方のぶ厚い壁は消し飛び、外まで続く長いトンネルを作り出した。
トンネルを抜けて外に出ると、彼は外に広がる景色などには目もくれず、現代では既に失われてしまった術式魔法の『テレポーテーション』を地面に展開する。
そうして展開した術式魔法の上に立ったノスフェラトゥは、魔法を発動し目的地へと向かったのだった。
彼の色は【紫】、かつて紫は『パープルカルテット』と呼ばれ人々から恐れられていた。しかし、その事実を知る者は今はほとんどいない――。
名前:ノスフェラトゥ(男)
魔法属性:【紫】
説明:【紅】の『生き物を全て駆逐する禁止魔法、レッドカルテット』と、【藍】の『全ての生き物の負の感情を操る禁止魔法、ディープブルーカルテット』、この二つが混ざり合い【紫】になった。
この二つの色の能力は紫になった後も使う事が出来る。
【紫】の能力は現時点では不明。
クロス達が戦いを続けている中、一人の男が永遠とも思える永き眠りから目を覚ました。
男の髪の毛は紫色で、顔立ちは十代後半の青年のように見える。さらに、長い年月によりボロボロに朽ち果て、布切れ同然となってしまった服を身に着けて、日の光が全く届かない洞窟の最深部、その中央に胡座をかいて座っている。
その男はゆっくりと瞼を開ける。
その右瞼の奥には【紅】色の瞳が、そして左瞼の奥には【藍】色の瞳が、それぞれ鈍い光を放っていた。
すると男は突然、何もない空中を――まるでそこに映し出された映像を見るかのように――凝視し始めた。
しばらく経つと男は、そこからふっと視線を外し一つため息をついた。
「あぁ……。俺は今、とても悲しい……」
男はそう呟き、言葉通り心底悲しそうに顔を歪める。
「いくら年月が経とうとも、人々は醜い争いを続け、傷つけ合い、奪い合い、挙句の果てには人間同士で殺し合う。……これでは、かつての人間同士の争いが絶えなかった、あの世界に逆戻りではないか…!」
男はゆっくりと立ち上がり、そして天井を見上げた。男の両目からとめどなく涙が溢れてくるが、そんなことを気にする様子もなく、大粒の涙を流しながら徐に口を開いた。
「……俺は、尚も争いを続ける人間が憎い、消えていく生命を救えない自分が悔しい、こんな事が許される不条理な現実が悲しい。だが同時に、そんな世界が愛おしくも感じる……」
男のそのオッドアイには様々な感情が宿り、流れていた涙はいつの間にか止まっていた。
「今、世界に蔓延っている悪しき者達には、死をもって償わせる。そして新たに平和な世界を創造する。この俺……ノスフェラトゥが!」
ノスフェラトゥはそう言うと、洞窟のぶ厚い壁までゆっくりと歩いて近づき、そして軽いジャブで殴りつける。
たったそれだけの動作で前方のぶ厚い壁は消し飛び、外まで続く長いトンネルを作り出した。
トンネルを抜けて外に出ると、彼は外に広がる景色などには目もくれず、現代では既に失われてしまった術式魔法の『テレポーテーション』を地面に展開する。
そうして展開した術式魔法の上に立ったノスフェラトゥは、魔法を発動し目的地へと向かったのだった。
彼の色は【紫】、かつて紫は『パープルカルテット』と呼ばれ人々から恐れられていた。しかし、その事実を知る者は今はほとんどいない――。
名前:ノスフェラトゥ(男)
魔法属性:【紫】
説明:【紅】の『生き物を全て駆逐する禁止魔法、レッドカルテット』と、【藍】の『全ての生き物の負の感情を操る禁止魔法、ディープブルーカルテット』、この二つが混ざり合い【紫】になった。
この二つの色の能力は紫になった後も使う事が出来る。
【紫】の能力は現時点では不明。
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筆者:Kd 読者:355 評価:1 分岐:1
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このストーリーの評価
スピットファイア #0 - 17.09.08
ANTZさん、感想ありがとうございます!
初めて他の方々のリレー小説に自分の考えたキャラクターを登場させたので、勝手な事をして怒られたりしないかと内心ビクビクしてましたがANTZさんのコメントのおかげで救われた思いです!ありがとうございます!
初めて他の方々のリレー小説に自分の考えたキャラクターを登場させたので、勝手な事をして怒られたりしないかと内心ビクビクしてましたがANTZさんのコメントのおかげで救われた思いです!ありがとうございます!
ANTZ #0 - 17.09.08
すごく面白い☆
新キャラ登場ですね。
たくさんの人が執筆すると、話の整合性に苦労しますけど、話の広がり方に多様性が出て、面白いです。
たくさんの人が執筆すると、話の整合性に苦労しますけど、話の広がり方に多様性が出て、面白いです。
スピットファイア #0 - 17.09.08
初めてこの作品に参加させていただきました、スピットファイアです!この作品は前から読んでいたんですけど、とうとう我慢出来なくなって書いちゃいました!よろしくお願いします!