これまでのあらすじ

『我ら、パレット団、ここに参上。』
1章.我ら、パレット団、ここに参上。読者509 評価0 分岐1
2章.…ふと。読者452 評価0 分岐1
3章.「春」を彩る「桃」の花読者322 評価0 分岐1
4章.お誘い読者341 評価0 分岐1
5章.その頃の、どこか。読者347 評価0 分岐1
6章.名前の意味は読者276 評価0 分岐1
7章.名前の意味は2読者367 評価0 分岐1
8章.なんかゆるゆるさせたかった!読者280 評価0 分岐1
9章.深緑の森読者243 評価0 分岐1
10章.美しい涙の流れた時の、別の場所にて。読者256 評価0 分岐1
11章.この世界の伝わり読者219 評価0 分岐1
12章.銀狼と金獅子読者267 評価0 分岐1
13章.正義感?読者305 評価0 分岐1
14章.破壊王読者276 評価0 分岐2
15章.人生最悪の日読者285 評価0 分岐1
16章.紅と唯月読者359 評価2 分岐1
17章.2つのメンドクサイ読者405 評価0 分岐1
著者
投稿
読者
評価
分岐
西宮実
17.07.17
237
0
1
「面白そうじゃねーか!」
ただでさえ、面倒なところにやってきた破壊王。タイミングが悪い所にやってきた。
「紅よりはまだ弱い。だから破壊王の方は任せて」
お嬢ちゃんはそう言うが、はっきり言って戦いしか能のない破壊王の方が戦力は上だろう。紅よりは確かに弱いが、お嬢ちゃんにはきつい相手だ。
「任せるわ」
ただ、紅と破壊王両方の相手はアタシも無理だ。ゴルデンが来るまでのしのぎは任せるしかない。


「癒雫は下がってて」

強めにそう言い放つと破壊王を引きつけるために駆け出す。癒雫がやってきた事に正直驚いたけど、戦いなんてさせたくないし、分が悪い。

「私も戦います!私も唯月の役に立ちたいんです……」

泣きながら訴えってくるが、いいよとは言えない。破壊王は待たされてるからか、目が先程よりつりあがっている。

「俺の相手はお前か?」

破壊王は威圧を飛ばしながら低音で呟く。

「そうよ。私が相手よ?」

わざと強気に聞こえるような喋り方で来い来いと手を動かす。

「銀髪の方が良かったんだがな」

大袈裟にガッカリしたような表情を作る破壊王に言い返したいが、ここで言い返すと相手にのせられたようなものだ。

「星の踊舞」

さっきより、早く魔法を発動する。

「おい、まだ戦うとは言ってないぞ?」

と言いながらも案の定、星に飛び乗る。

「楽勝!楽勝!全て滅ぼしてやるぜ」


「さっきの戦い見てたかもしれないけど、同じことするとでも思ったの?」

星から剣が突き出る。破壊王の腕を掠めた。

「うおー。少し当たっちまった。“破壊”」

そんなこと気にもせずに一瞬で全ての星が破壊されて粉々になった。

「星座召喚“大竜座”」

この魔法は星座のモデルになったものを実体化できる。その中でも大竜は強い。

大竜座は大きな竜が羽を広げているように見えることから名前がつけられたそうだ。

「力を貸して!」

大竜は破壊王に炎をはく。さすがにこれには破壊王も驚いたようで大火傷を負ったようだ。

「破壊」

大竜を破壊しようとしたようだけど、大竜は強いため破壊できなかった。そして大竜は続けて雷まで落とす。

「面白くなってきたぜ」

ただ、そんな攻撃を受けているのにも関わらず破壊王は笑っている。



「星の剣」

大竜に当たるといけないので星をふらせるのはやめて、剣に切り替える。
この剣は切る以外に星を飛ばしたりも出来るが威力は少し強い程度。

魔力の消費量にしては割に合わないが、高い剣など買えないのでこれを使ってみる。


「破壊」

星の剣も破壊しようとしたみたいだけど魔力で補強されてるから、またすぐに星の剣が現れた。

「これは原子を詰めた玉らしくてさ、“爆破”すると危ないらしいぜ」

こちらへ投げてきたその玉は爆発する。竜が吹き出したようだが、大理が羽で爆風を凌いだため、こちらにはあまり毒が来なかった。

「破壊……破壊!」

毒を破壊して地面も破壊した!?

大竜に飛び乗ってなんとか助かったが、破壊王は……

「破壊……破壊……破壊……」
自分の下の空気を破壊しながら飛んでくる。
これはずるいと思う。
破壊王はこちらの空気も破壊してきたようで大竜が上手く飛べないようだ。

「このままでは落ちる!」

唯月は破壊王に星の剣を投げる。だけど破壊王はそれを容易に躱す。

「どうしよう……って、え?」

次の手が思いつかなくなってしまった唯月。そんな時に大竜がなぜか破壊王に突進する。

「うお」

「わっ」

破壊王はバランスを崩す。だけど同時に唯月も大竜から落ちてしまう。


大竜は力を使い果たしたのか消えてしまった。この高さからこのまま落ちると死んでしまうを何か方法はないか……

「星に乗ろう……」

今までやったことが無いし、破壊王と紅がやっていたとはいえ、私に出来るかは分からない。

「やるしかない……」

だけど、それしか方法がない。

「星の踊舞」

星につかまる。地面までもうすぐだ。

「破壊」

破壊王が最後の力を振り絞り星を破壊してしまう。間に合わない……


「唯月!!お願い、助けて!」

癒雫が叫ぶと沢山の葉っぱがなぜか出現してその上に落ちた。そのおかげあまりダメージがない。

「唯月!」

私は安心したからか意識を手放した。

___________________

戦いを書くのが下手ですみません。繋げにくい感じで終わってしまいました。

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筆者:ANTZ  読者:206  評価:0  分岐:1

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