これまでのあらすじ
『我ら、パレット団、ここに参上。』
日も上がらぬ早朝、ある町の裏路地は物々しい雰囲気だった。
女の死体が発見されたのだ。そのため数人の軍兵がやって来てあれこれ調べているのである。中心としているのは一組の男女だ。男は軍服をきっちり着こなし、眉間に深いシワをつくっているが女は上着を肩に掛けるだけのいでだちで呑気なあくびをしていた。それぞれ腕章には銀狼と金獅子が輝いている。
女「うへぇ、これはひどいねぇ。見てごらんよこの顔、べっぴんが台無しだぁ。ナンマンダブナンマンダブ…化けて出るんじゃないよー。ほらゴルちゃん、あんたも。」
男「不要だ、仕事上必要がない。後、公の場ではゴルデン中佐と呼べ、ギンコ=トウヤマ少佐。」
ギンコ「へいへい、失礼しましたゴルデン=R=クリストファー中佐殿~っと。」
やれやれとゴルデンが頭を掻いていると1人の兵士が近づいてきた。
一般兵「中佐殿!再現魔法の準備、整いました!」
ゴルデン「すぐに展開しろ。」
一般兵「はっ!」
ゴルデンとギンコがその場を離れると魔法が展開され、惨劇がリピートされる。
ギンコ「なんか暗いねぇ、明度は上げられない?」
一般兵「申し訳ありません、これで最大です。」
ゴルデン「見えるのは手元と服装のみか…。」
顔は見えないが服の色から赤魔動師か…そう全員が考えいたが、犯行の瞬間その考えを改めた。否、改めざるを得なかった。
ゴルデン「まさか…これは!」
ギンコ「…っ、笑えない…笑えない…ねぇ…。」
一般兵「危険指数上昇!間違いありません!禁止魔法、レッドカルテットですっ!」
禁止魔法…!
その場に居合わせた軍兵全員が戦慄した。
一般兵「し…しかし、この魔法は何年も前に消滅が確認されています。一体なぜ…。」
ゴルデン「漏れがあったか…もしくは…」
ギンコ「透明が血に染まったか…。」
ゴルデンはしばらく思案すると、軍兵達に発令した。
ゴルデン「緊急指令だ、これよりこの町の警備を軍直属の大部隊で行う。幸いにもこの魔導師は覚醒して間もない、色の上書きは不可能だが制御は可能だ。みつけしだい即保護するように。だが…」
ゴルデンはチラリと再現魔法を見た。
魔法は犯行を終え、ぺたりと座り込む犯人が写していた。服は先ほどよりも黒く濁っている。
ゴルデン「もし、色が真っ黒に濁っている場合は…手遅れだ。被害が出る前に殺せ。後、一般市民に禁止魔法について触れさせるな、以上、解散!」
ゴルデンの号令で軍兵がきびきびと動き出す。ゴルデンは大きく息を吐くとギンコの肩を叩いた。
ゴルデン「我々も動くぞギンコ少佐。今回は一般兵だけでは荷が重い。」
ギンコ「…分かっているさ。」
ゴルデン「俺は町を捜索する。お前は深緑の森に向かい、潜伏しているかを探れ。」
ギンコ「了解、ゴルデン中佐。」
少し先に歩いたギンコの背中にゴルデンは囁いた。
ゴルデン「無茶するなよ、ギン。」
ギンコはそれに笑って答えた。
ギンコ「お前もね、ゴル。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
キャラクター紹介
ゴルデン=R=クリストファー
24才 男
属性 金
使用魔法 変化魔法:ゴールドレオ
捕縛魔法:黄金鎖
ギンコ=トウヤマ
24才 女
属性 銀
使用魔法 変化魔法:シルバーウルフ
自白魔法:白銀月光
軍に所属のため、20代にさせていただきました。
女の死体が発見されたのだ。そのため数人の軍兵がやって来てあれこれ調べているのである。中心としているのは一組の男女だ。男は軍服をきっちり着こなし、眉間に深いシワをつくっているが女は上着を肩に掛けるだけのいでだちで呑気なあくびをしていた。それぞれ腕章には銀狼と金獅子が輝いている。
女「うへぇ、これはひどいねぇ。見てごらんよこの顔、べっぴんが台無しだぁ。ナンマンダブナンマンダブ…化けて出るんじゃないよー。ほらゴルちゃん、あんたも。」
男「不要だ、仕事上必要がない。後、公の場ではゴルデン中佐と呼べ、ギンコ=トウヤマ少佐。」
ギンコ「へいへい、失礼しましたゴルデン=R=クリストファー中佐殿~っと。」
やれやれとゴルデンが頭を掻いていると1人の兵士が近づいてきた。
一般兵「中佐殿!再現魔法の準備、整いました!」
ゴルデン「すぐに展開しろ。」
一般兵「はっ!」
ゴルデンとギンコがその場を離れると魔法が展開され、惨劇がリピートされる。
ギンコ「なんか暗いねぇ、明度は上げられない?」
一般兵「申し訳ありません、これで最大です。」
ゴルデン「見えるのは手元と服装のみか…。」
顔は見えないが服の色から赤魔動師か…そう全員が考えいたが、犯行の瞬間その考えを改めた。否、改めざるを得なかった。
ゴルデン「まさか…これは!」
ギンコ「…っ、笑えない…笑えない…ねぇ…。」
一般兵「危険指数上昇!間違いありません!禁止魔法、レッドカルテットですっ!」
禁止魔法…!
その場に居合わせた軍兵全員が戦慄した。
一般兵「し…しかし、この魔法は何年も前に消滅が確認されています。一体なぜ…。」
ゴルデン「漏れがあったか…もしくは…」
ギンコ「透明が血に染まったか…。」
ゴルデンはしばらく思案すると、軍兵達に発令した。
ゴルデン「緊急指令だ、これよりこの町の警備を軍直属の大部隊で行う。幸いにもこの魔導師は覚醒して間もない、色の上書きは不可能だが制御は可能だ。みつけしだい即保護するように。だが…」
ゴルデンはチラリと再現魔法を見た。
魔法は犯行を終え、ぺたりと座り込む犯人が写していた。服は先ほどよりも黒く濁っている。
ゴルデン「もし、色が真っ黒に濁っている場合は…手遅れだ。被害が出る前に殺せ。後、一般市民に禁止魔法について触れさせるな、以上、解散!」
ゴルデンの号令で軍兵がきびきびと動き出す。ゴルデンは大きく息を吐くとギンコの肩を叩いた。
ゴルデン「我々も動くぞギンコ少佐。今回は一般兵だけでは荷が重い。」
ギンコ「…分かっているさ。」
ゴルデン「俺は町を捜索する。お前は深緑の森に向かい、潜伏しているかを探れ。」
ギンコ「了解、ゴルデン中佐。」
少し先に歩いたギンコの背中にゴルデンは囁いた。
ゴルデン「無茶するなよ、ギン。」
ギンコはそれに笑って答えた。
ギンコ「お前もね、ゴル。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
キャラクター紹介
ゴルデン=R=クリストファー
24才 男
属性 金
使用魔法 変化魔法:ゴールドレオ
捕縛魔法:黄金鎖
ギンコ=トウヤマ
24才 女
属性 銀
使用魔法 変化魔法:シルバーウルフ
自白魔法:白銀月光
軍に所属のため、20代にさせていただきました。
続きを選択して下さい
筆者:珠。 読者:306 評価:0 分岐:1