これまでのあらすじ
『我ら、パレット団、ここに参上。』
深緑の森の、戦いの場。
紅が起こした水蒸気爆発から辛くも逃れたゴルデンとクロス達。
彼の起こした惨状を前に、彼らは無力感を感じていた。
「やっぱり、僕の魔法では力不足なのかなあ。」
仲間の気持ちを代弁するかのように、ナミダが呟く。
その時、
「クロノスの息子よ。おまえは何故、闇魔法を会得したのだ。」
よく通る高飛車な声を聞いた途端、クロスが物凄く嫌そうな顔をして呻いた。
「クロウカシス殿か。」
「左様。手をこまねいているのなら、手伝ってやるぞ、『絶対零度』!!!」
青白い稲光が走り、目をつぶった一同が目を開けると、ダイヤモンドダストを纏った青年がこちらに背を向けて立っていた。
彼の視線の先、氷の霧が晴れると凍った紅がうずくまっている。
かつて透明だった彼は、遂にその動きを止めた。
「ちくしょう、何時もながら規格外の魔力だ。」
クロスが圧倒的な力にぎりり、と歯を悔いしめた。ナミダに至っては、ただただ圧倒されるばかりで、「ほえー。」と驚いたまま、隣の軍人が軍隊式最敬礼をとっている事にも気が付かない。
「クロウカシス=ミル=グレイシア殿、ご助成、ありがとうございます。」
「うむ。其方、名は何と?」
「ゴルデン=R=クリストファーと申します。この辺りが管轄の警備隊で隊長職を預かっております。」
「ゴルデン殿か。このクロノスの嫡子と共によく頑張ったな。」
「此方こそ、貴殿のお陰で人的被害も抑えることが出来ました。………、クロノスの嫡子?」
ゴルデンと貴公子は、黒の若者に視線を移した。
「ああ。よもやこんな所でまみえることになろうとはな。」
クロウカシスは、その名のように白い面に笑みを差し、こちらを睨みつけている少年を見つめた。
紅が起こした水蒸気爆発から辛くも逃れたゴルデンとクロス達。
彼の起こした惨状を前に、彼らは無力感を感じていた。
「やっぱり、僕の魔法では力不足なのかなあ。」
仲間の気持ちを代弁するかのように、ナミダが呟く。
その時、
「クロノスの息子よ。おまえは何故、闇魔法を会得したのだ。」
よく通る高飛車な声を聞いた途端、クロスが物凄く嫌そうな顔をして呻いた。
「クロウカシス殿か。」
「左様。手をこまねいているのなら、手伝ってやるぞ、『絶対零度』!!!」
青白い稲光が走り、目をつぶった一同が目を開けると、ダイヤモンドダストを纏った青年がこちらに背を向けて立っていた。
彼の視線の先、氷の霧が晴れると凍った紅がうずくまっている。
かつて透明だった彼は、遂にその動きを止めた。
「ちくしょう、何時もながら規格外の魔力だ。」
クロスが圧倒的な力にぎりり、と歯を悔いしめた。ナミダに至っては、ただただ圧倒されるばかりで、「ほえー。」と驚いたまま、隣の軍人が軍隊式最敬礼をとっている事にも気が付かない。
「クロウカシス=ミル=グレイシア殿、ご助成、ありがとうございます。」
「うむ。其方、名は何と?」
「ゴルデン=R=クリストファーと申します。この辺りが管轄の警備隊で隊長職を預かっております。」
「ゴルデン殿か。このクロノスの嫡子と共によく頑張ったな。」
「此方こそ、貴殿のお陰で人的被害も抑えることが出来ました。………、クロノスの嫡子?」
ゴルデンと貴公子は、黒の若者に視線を移した。
「ああ。よもやこんな所でまみえることになろうとはな。」
クロウカシスは、その名のように白い面に笑みを差し、こちらを睨みつけている少年を見つめた。
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筆者:Kd 読者:216 評価:0 分岐:1
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このストーリーの評価
ANTZ #0 - 17/08/21
自分でも可成り強引な終わらせ方をしてしまったと感じています。
ああでも、ギンコや唯月、破壊王&ペゲース達の活躍が見てみたいです。
ああでも、ギンコや唯月、破壊王&ペゲース達の活躍が見てみたいです。
ANTZ #0 - 17.09.06
すいません。珠。さんが初期に書かれていたパレット団のお話(プロトタイプ?)を読ませて頂いて、色についてものすごく勘違いして解釈していた事に気が付きました。ごめんなさい。
どうしたらいいかを考えあぐねていたのですが、矢張り、クロウカシスを白色に変えさせて下さい( ´•д•` )
どうしたらいいかを考えあぐねていたのですが、矢張り、クロウカシスを白色に変えさせて下さい( ´•д•` )