これまでのあらすじ
『サラリーマン、異世界で勇者になる。』
ドッデ村に到着した俺は村の様子を見て回ることにした。
ちなみに村までの移動方法は、王都から出ていたバスがあったのでそれを利用した。どこまで乗っても10ゴールドという値段設定には驚かされたが、それ以外は普通のバスだった。
村の様子を見ても、これといって特におかしな部分はない。強いて言えば、村と言う割には住宅がちょっとだけ多いぐらいか。
……………。
…………ここ、本当に異世界なの?
だって、そこらへんを普通にバスが走ってるし、家は日本にあるようなものとほとんど同じだし。
ただ、バスは走っているのにそれ以外の車は見かけない事は、少し不自然に感じたけど。
まぁ、考えるだけ無駄なんだろうな。
とりあえず、ここからは気持ちを切り替えていこう。
こういう場所だと村長とかに話を聞いた方がいいよな、と考えた俺は、しばらく人を探して歩き回る。
そして探し始めて数十分が経過した頃、ようやく一人の男性を見つけることが出来た。早速、村長の事を尋ねる。
「すみません。ちょっと道をお尋ねしたいのですが、よろしいでしょうか」
「ええ、良いですよ。どうしました?」
「この村の村長さんのお宅がどこかご存知ですか?」
「村長、ですか?村長なら今頃、公民館で会議中だと思いますよ」
公民館……。そろそろ本気でここが異世界なのか分からなくなってきたぞ。
俺は話を続ける。
「そうなんですか。その公民館はどちらにあるのでしょうか」
「いや、今行くのはやめておいたほうがいいですよ。ご存知ないかもしれませんが、最近この村の周辺に凶悪なモンスターが出没するようになりまして、そのことで村中かなりピリピリしてるんです。……中でも村長は、特に殺気立ってて……」
「あ〜、そうなんですか」
「『そうなんですか』って…。悪いことは言いません。この村は危険です。早く家に帰った方が良いですよ。ここのモンスターは……あの討伐隊ですら倒せなかったんです」
「あ〜、知ってます知ってます。だからこの村に来たんですよ」
「……………は?」
あんぐりと口を開け、理解できないという表情をする村人。
と、ここで俺の中の本能が呼びかけてくる。今が『勇者』だと伝えるチャンスだと!
さあ!言ってやろう!
「なんたって俺は……勇者ですから!」
完璧なドヤ顔。決まった、という手応えを感じた。さぁ、反応は?
「……お前、頭おかしいのか?」
おい、可哀想な奴を見る目で俺を見ないでくれ。泣きたくなるだろ。
そんなこんなで、とりあえず公民館までは連れて行ってもらえる事になった。
モンスターとのバトルとか、いよいよ異世界っぽくなってきたんじゃないか!?
そう考えてワクワクを抑え切れない俺は、思わずスキップになってしまう。すると、その度に前を歩いている村人が立ち止まり、可哀想な奴を見る目で俺を見てくる。
………あの、そろそろその目、本当にやめてもらっていいですか?泣きますよ?
ちなみに村までの移動方法は、王都から出ていたバスがあったのでそれを利用した。どこまで乗っても10ゴールドという値段設定には驚かされたが、それ以外は普通のバスだった。
村の様子を見ても、これといって特におかしな部分はない。強いて言えば、村と言う割には住宅がちょっとだけ多いぐらいか。
……………。
…………ここ、本当に異世界なの?
だって、そこらへんを普通にバスが走ってるし、家は日本にあるようなものとほとんど同じだし。
ただ、バスは走っているのにそれ以外の車は見かけない事は、少し不自然に感じたけど。
まぁ、考えるだけ無駄なんだろうな。
とりあえず、ここからは気持ちを切り替えていこう。
こういう場所だと村長とかに話を聞いた方がいいよな、と考えた俺は、しばらく人を探して歩き回る。
そして探し始めて数十分が経過した頃、ようやく一人の男性を見つけることが出来た。早速、村長の事を尋ねる。
「すみません。ちょっと道をお尋ねしたいのですが、よろしいでしょうか」
「ええ、良いですよ。どうしました?」
「この村の村長さんのお宅がどこかご存知ですか?」
「村長、ですか?村長なら今頃、公民館で会議中だと思いますよ」
公民館……。そろそろ本気でここが異世界なのか分からなくなってきたぞ。
俺は話を続ける。
「そうなんですか。その公民館はどちらにあるのでしょうか」
「いや、今行くのはやめておいたほうがいいですよ。ご存知ないかもしれませんが、最近この村の周辺に凶悪なモンスターが出没するようになりまして、そのことで村中かなりピリピリしてるんです。……中でも村長は、特に殺気立ってて……」
「あ〜、そうなんですか」
「『そうなんですか』って…。悪いことは言いません。この村は危険です。早く家に帰った方が良いですよ。ここのモンスターは……あの討伐隊ですら倒せなかったんです」
「あ〜、知ってます知ってます。だからこの村に来たんですよ」
「……………は?」
あんぐりと口を開け、理解できないという表情をする村人。
と、ここで俺の中の本能が呼びかけてくる。今が『勇者』だと伝えるチャンスだと!
さあ!言ってやろう!
「なんたって俺は……勇者ですから!」
完璧なドヤ顔。決まった、という手応えを感じた。さぁ、反応は?
「……お前、頭おかしいのか?」
おい、可哀想な奴を見る目で俺を見ないでくれ。泣きたくなるだろ。
そんなこんなで、とりあえず公民館までは連れて行ってもらえる事になった。
モンスターとのバトルとか、いよいよ異世界っぽくなってきたんじゃないか!?
そう考えてワクワクを抑え切れない俺は、思わずスキップになってしまう。すると、その度に前を歩いている村人が立ち止まり、可哀想な奴を見る目で俺を見てくる。
………あの、そろそろその目、本当にやめてもらっていいですか?泣きますよ?
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筆者:スピットファイア 読者:162 評価:0 分岐:2
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このストーリーの評価
ANTZ #0 - 17.08.30
![](http://mincomu.sakura.ne.jp/~upImg/sns/1802/15_230153.jpg)
すごく面白い☆
スピットファイアさん、本当にこの話面白いんですもの。続きを楽しみにしています。
メモアプリを使った執筆はとても参考になりました。ありがとうございます!
メモアプリを使った執筆はとても参考になりました。ありがとうございます!
スピットファイア #0 - 17.08.29
![](http://mincomu.sakura.ne.jp/sns/~image/userNoImg.png)
ANTZさん!いつも感想ありがとうございます!作品の感想を頂ける事は、私にとってこの上ない幸せであります!
改行の1マス目についてですが、私は一度メモアプリなどに文章を書いて、それをコピペするという方法を使っています。この方法だと簡単に1マス目を空けることが出来ます。
……こんな感じでしょうか?その他不明な点があれば遠慮なく聞いてください!
改行の1マス目についてですが、私は一度メモアプリなどに文章を書いて、それをコピペするという方法を使っています。この方法だと簡単に1マス目を空けることが出来ます。
……こんな感じでしょうか?その他不明な点があれば遠慮なく聞いてください!
ANTZ #0 - 17.08.29
![](http://mincomu.sakura.ne.jp/~upImg/sns/1802/15_230153.jpg)
すごく面白い☆
すいません。感想でなくて、大変申し訳ないのですが。
スピットファイアさんは、改行のひとマス目をどのように空けていますか?
「この方が読みやすいな」と入力する時私もひとマス目を空けるようにしたのですが、投稿したら、余白が消えていました。
何故なのかわかりません…………。
スピットファイアさんは、改行のひとマス目をどのように空けていますか?
「この方が読みやすいな」と入力する時私もひとマス目を空けるようにしたのですが、投稿したら、余白が消えていました。
何故なのかわかりません…………。