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『サラリーマン、異世界で勇者になる。』
1章.サラリーマン、異世界で勇者になる。読者933 評価0 分岐1
2章.異世界読者357 評価1 分岐1
3章.異世界2読者353 評価0 分岐1
4章.異世界3読者212 評価1 分岐1
5章.異世界4読者212 評価3 分岐1
6章.異世界5読者155 評価0 分岐1
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スピットファイア
17.08.29
181
4
1
 ドッデ村に到着した俺は村の様子を見て回ることにした。
 
 ちなみに村までの移動方法は、王都から出ていたバスがあったのでそれを利用した。どこまで乗っても10ゴールドという値段設定には驚かされたが、それ以外は普通のバスだった。
 
 村の様子を見ても、これといって特におかしな部分はない。強いて言えば、村と言う割には住宅がちょっとだけ多いぐらいか。

 ……………。

 
 …………ここ、本当に異世界なの?
 
 だって、そこらへんを普通にバスが走ってるし、家は日本にあるようなものとほとんど同じだし。
 ただ、バスは走っているのにそれ以外の車は見かけない事は、少し不自然に感じたけど。
 
 まぁ、考えるだけ無駄なんだろうな。
 
 とりあえず、ここからは気持ちを切り替えていこう。
 
 こういう場所だと村長とかに話を聞いた方がいいよな、と考えた俺は、しばらく人を探して歩き回る。
 そして探し始めて数十分が経過した頃、ようやく一人の男性を見つけることが出来た。早速、村長の事を尋ねる。
 
 「すみません。ちょっと道をお尋ねしたいのですが、よろしいでしょうか」
 
 「ええ、良いですよ。どうしました?」
 
 「この村の村長さんのお宅がどこかご存知ですか?」
 
 「村長、ですか?村長なら今頃、公民館で会議中だと思いますよ」
 
 公民館……。そろそろ本気でここが異世界なのか分からなくなってきたぞ。
 俺は話を続ける。
 
 「そうなんですか。その公民館はどちらにあるのでしょうか」
 
 「いや、今行くのはやめておいたほうがいいですよ。ご存知ないかもしれませんが、最近この村の周辺に凶悪なモンスターが出没するようになりまして、そのことで村中かなりピリピリしてるんです。……中でも村長は、特に殺気立ってて……」
 
 「あ〜、そうなんですか」
 
 「『そうなんですか』って…。悪いことは言いません。この村は危険です。早く家に帰った方が良いですよ。ここのモンスターは……あの討伐隊ですら倒せなかったんです」
 
 「あ〜、知ってます知ってます。だからこの村に来たんですよ」
 
 「……………は?」
 
 あんぐりと口を開け、理解できないという表情をする村人。
 
 と、ここで俺の中の本能が呼びかけてくる。今が『勇者』だと伝えるチャンスだと!
 さあ!言ってやろう!
 
 「なんたって俺は……勇者ですから!」

 完璧なドヤ顔。決まった、という手応えを感じた。さぁ、反応は?
 
 「……お前、頭おかしいのか?」
 
 おい、可哀想な奴を見る目で俺を見ないでくれ。泣きたくなるだろ。
 
 
 
 そんなこんなで、とりあえず公民館までは連れて行ってもらえる事になった。
 
 モンスターとのバトルとか、いよいよ異世界っぽくなってきたんじゃないか!?
 そう考えてワクワクを抑え切れない俺は、思わずスキップになってしまう。すると、その度に前を歩いている村人が立ち止まり、可哀想な奴を見る目で俺を見てくる。
 
 ………あの、そろそろその目、本当にやめてもらっていいですか?泣きますよ?
 

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筆者:スピットファイア  読者:162  評価:0  分岐:2

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このストーリーの評価

ANTZ #0 - 17.08.30
すごく面白い☆
スピットファイアさん、本当にこの話面白いんですもの。続きを楽しみにしています。
メモアプリを使った執筆はとても参考になりました。ありがとうございます!

スピットファイア #0 - 17.08.29
ANTZさん!いつも感想ありがとうございます!作品の感想を頂ける事は、私にとってこの上ない幸せであります!

改行の1マス目についてですが、私は一度メモアプリなどに文章を書いて、それをコピペするという方法を使っています。この方法だと簡単に1マス目を空けることが出来ます。
……こんな感じでしょうか?その他不明な点があれば遠慮なく聞いてください!

ANTZ #0 - 17.08.29
すごく面白い☆
すいません。感想でなくて、大変申し訳ないのですが。
スピットファイアさんは、改行のひとマス目をどのように空けていますか?
「この方が読みやすいな」と入力する時私もひとマス目を空けるようにしたのですが、投稿したら、余白が消えていました。
何故なのかわかりません…………。

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