これまでのあらすじ
『死相』
普通の神経をしていれば、絶対に分かる様な事である。しかし私は今最近まで分からなかった。私は、自分の周りにいる家族、身内、などの「人間」みんなが「一般常識」と言う人間としての秩序を守る上で欠かせない一つの法の様なものから完全に外れてしまっている事に気付けなかったのである。何故か?私達が「人間」ではないからだ。普通でないモノを徹底的に嫌う、人間はそんな生き物だ。かつて私が虐められた様に、私達が色んなものから逃げて生活して来た様に。今頃気付いても、いや、いつ気付いていたとしても最早元からどうしようもなかったのだ。私達が普通でなかった理由に私は納得していた。そんな事を考えていたら、いつの間にか日が暮れてしまっていた。私の沈みゆきつつも謎の安心感に駆られる心の様に。
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筆者:人生オワタ 読者:431 評価:0 分岐:0