宇宙においでよ! の感想

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タイトル宇宙においでよ!
発売日販売日未定
製作者野口 聡一
販売元講談社
JANコード9784062145466
カテゴリジャンル別 » ノンフィクション » 科学 » 科学史・科学者

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購入者の感想

子どもの読み物として買った本が、私も夢中で読みました。野口さんの宇宙に対する思い、憧れだけではなく、宇宙ステーション滞在経験が手に取るように分かります。宇宙兄弟で有名になった、一次元アリから3次元アリの話も興味深いです。宇宙に行かないと見えないもの、分からないものも数多くある。さまざまなエピソードを可愛いイラストを交えながら、語りかけてくれます。宇宙飛行士を夢見る子どもにも、夢見ない子どもにも1度は読ませたい1冊です。

スペースシャトルで宇宙に行った野口聡一さんの、宇宙での、そして宇宙に行くまでの経験が語られている。

宇宙飛行士が語る宇宙体験記は、飛行士が宇宙に行くたびになんらかの形で出されている。今回もその一つではある。だが、ほかの本よりも二つの点がきわだっていた。

一つは、宇宙での体験の記述がとても詳しいということだ。たとえば、宇宙に出て5日目に野口さんが行った船外活動の様子が、状況と心境をおりまぜながら「おっと、レバーがかたい。『あれっ!?』と、動揺が走る。おちつけおちつけ」などと、詳しく紹介されている。

宇宙飛行士の活動を伝えるニュースでは聞かれない、本人にしか知りえないような難関やそれを越えたよろこびがある。この本には、その細部がとても詳しく語られているのだ。

もう一つは、宇宙飛行士としての思考の深さだ。どの宇宙飛行士も深い哲学をもっているのかもしれない。でも、野口さんの思考がどういったものかが、くっきりとわかる。

「人が宇宙に行くのはなぜか」は、宇宙飛行士がよく聞かれる質問だろう。野口さんは「ぼくが『小さなアリ』になったつもりで考える」と話している。一次元でしか動けないアリは行く先に石ころがあればそこで道は終わってしまう。だが二次元のアリはその石をよけることができる。二次元のアリは壁を超えることはできないが、三次元のアリは超えられる。

「つまり、今直面している問題は「別の次元」で見ると、突破口が開けることがあるんじゃないかってことだ」。

詳しくて、深い。聞き手であり書き手である林公代さんが、野口さんから宇宙体験の細部までを聞き出せたこと、とともに野口さんの宇宙を伝えたい気持ちが強かったこと。この二つが重ならなければ実現しなかったのではないか。

野口さんは空気のない宇宙空間に出て「生き物が生きていけない世界だ」と直感的に感じたという。人は、ふだんは意識しないようなことも、特別な状況におかれるとその大切さを強く意識するもの。宇宙の野口さんにとって、それは「命」だったという。

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