法学六法'16 の感想

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法律を初めて学ぶ段階の人への入門用としては、非常に優れた六法と思います。初級段階で学習する主要法令・条文は、まず掲載されていて、カットされた条文も、やみくもでなはく、入門者をイメージして、かなり考えられたかたちで取捨選択、収録されていると感じます（法学部以外の人には、むしろまだこの掲載数では、多過ぎる気もしますが…。環境基本法の「中央環境審議会」の部分や、会社法も「連結計算書類」や「新株予約権の譲渡の対抗要件」などは、少なくとも入門段階では不要。）。とにかく、かなり薄く、かつ軽いです（例えば、第一法規の『法科大学院試験六法（2016年版）』は、19法令ですが、もっと重厚な感じです。）。本六法の買い方としては、分厚くて高い六法を、ビギナーの段階で買うのを迷ってしまう人は、とりあえず本六法を買って、様子をみてから、分厚い六法を買う、という選択肢も有り得るでしょう。自分たちのレベル・目標に合わせて、他の六法と使い分けるのが王道の使い方のようです。

なお、『デイリー六法』の会社法関係の数法令だけでも、ページ数としては、約400ページ（!!）もあるので、本書は、約80法令全部で550ページくらいなので、どうやって担当分野の編者ごとに調整しているか不明ですが、なんというか、ある意味“奇跡的”な六法です。