九成宮醴泉銘[唐・欧陽詢/楷書] (中国法書選 31) の感想

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参照データ

タイトル九成宮醴泉銘[唐・欧陽詢/楷書] (中国法書選 31)
発売日販売日未定
製作者欧陽 詢
販売元二玄社
JANコード9784544005318
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学

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購入者の感想

日本人の三筆、三蹟も好きだが、矢張り、書といえば中国だろう。
晋の書聖“王羲之”の書は今でも多くの人を惹きつける。唐の“太宗”の「晋祠銘」も皇帝らしい気宇の大きな書風。しかし、私は初唐の三大家の“欧陽詢”、“チョ遂良”と楷書の四大家の“顔真卿”に興味がある。“顔真卿”の「顔氏家廟碑」は剛健渾厚、蔵鋒な書風で、楷書に新しい局面を開いた(一見すると、何故四大家なの?と思ってしまう)。“’遂良”の「雁塔聖教序」は、玄奘三蔵がインドから持ち帰った仏典を漢訳した功績をたたえて、太宗皇帝が序文を、皇太子(後の高宗)が記文をつくり、彼が書いたものである。これは、現物を見た。変化のある日筆の力を活かした独特の素晴らしい書である。最後が“欧陽詢”の「九成宮醴泉銘」で彼の76歳の書である。これは、彼の書いた碑の中で最も著名なもので、「楷法の極則」と称されている。すなわち楷書の究極である。
“欧陽詢”の書の文字をジーット見ると、この文字どの様にしたら筆で書けるのか・・・これは不可能だろう〜と現在でも思います。私の机の前に大きくコピーした“欧陽詢”の書を、そう思いながら毎日見ています。この筆は他の三大家の筆と違い、私の心を拒否し、孤高のままで、そして美しい!
書を本当に習うものは「九成宮醴泉銘」から始める事を、親しい書家から聴きました。泳げないものを、いきなり深いプールに投げ込むようなもんだ、と思いました。千年以上経ちましたが「楷法の極則」を超える書家はいません。“欧陽詢”の書には、言葉では言い表せない“冷たく美しい“に似た魅力を感じます。“王羲之”の書は美しく多くの人は惹きつけられます。しかし、“欧陽詢”の様な魔的なものが感じられません。

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