人生の節目で読んでほしい短歌 (NHK出版新書 456) の感想
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参照データ
タイトル | 人生の節目で読んでほしい短歌 (NHK出版新書 456) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 永田 和宏 |
販売元 | NHK出版 |
JANコード | 9784140884560 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 詩論 |
購入者の感想
現代の日本を代表する歌人のひとり、永田和宏さんによる選集。
第一部の「若かりし日々」第二部の「生の充実のなかで」、第三部の「来るべき老いと病に」
の三部に分かれ、『NHK短歌』に掲載された記事に加筆修正を施し、書下ろしを加えられたものです。
「若かりし日々」では「恋の時間」「卒業」「結婚」など、「生の充実のなかで」には
「出産」「労働の日々」「退職」「ペットロス」など、「来るべき老いと病に」では
「老いの実感」「病を得て」「介護の日々」などといったトピックにあわせた秀歌と
解説が記されています。登場する歌人も永田氏御本人をはじめ、斎藤茂吉、塚本邦雄、
篠弘、高安国世、馬場あき子、河野裕子、近藤芳美、岡井隆、米川千嘉子など多彩です。
どの人間も通らずにはいられない人生の節目、そこで生まれる感動や混乱、
哀感や諦観と言った感情をとらえた秀歌の数々。短歌は個人的な体験から生まれるものも多く、
永田氏の御息女である紅さんの御結婚や夫人である河野裕子さんの
御病気との闘いを歌った歌のくだりには感銘を受けました。
出産を男性と女性の側からとらえた歌の対比は興味深く、また老いや病や介護の厳しい現実を
とらえたものや死そのものを歌った秀歌には圧倒されます。永田氏の近著には岩波新書の『現代秀歌』という名著もありますが
本書ではより平易な言葉で氏の率直な感想が述べられており、深い共感を呼ぶ内容だと思います。
第一部の「若かりし日々」第二部の「生の充実のなかで」、第三部の「来るべき老いと病に」
の三部に分かれ、『NHK短歌』に掲載された記事に加筆修正を施し、書下ろしを加えられたものです。
「若かりし日々」では「恋の時間」「卒業」「結婚」など、「生の充実のなかで」には
「出産」「労働の日々」「退職」「ペットロス」など、「来るべき老いと病に」では
「老いの実感」「病を得て」「介護の日々」などといったトピックにあわせた秀歌と
解説が記されています。登場する歌人も永田氏御本人をはじめ、斎藤茂吉、塚本邦雄、
篠弘、高安国世、馬場あき子、河野裕子、近藤芳美、岡井隆、米川千嘉子など多彩です。
どの人間も通らずにはいられない人生の節目、そこで生まれる感動や混乱、
哀感や諦観と言った感情をとらえた秀歌の数々。短歌は個人的な体験から生まれるものも多く、
永田氏の御息女である紅さんの御結婚や夫人である河野裕子さんの
御病気との闘いを歌った歌のくだりには感銘を受けました。
出産を男性と女性の側からとらえた歌の対比は興味深く、また老いや病や介護の厳しい現実を
とらえたものや死そのものを歌った秀歌には圧倒されます。永田氏の近著には岩波新書の『現代秀歌』という名著もありますが
本書ではより平易な言葉で氏の率直な感想が述べられており、深い共感を呼ぶ内容だと思います。