呪いの時代 (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトル呪いの時代 (新潮文庫)
発売日2014-06-27
製作者内田 樹
販売元新潮社
JANコード9784101260617
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 哲学

購入者の感想

この本を電車の中で読んでいて、自分の降りる駅を忘れてしまいました。
コンパクトな軽めの読み物を・・・と思い手に取ったのですが、ものすごい衝撃です。

自分が「考える」ことがどの程度「価値ある」ものなのか丁度考えていたタイミングだったので、
冒頭部分でがっしり心を捉えられ、ぐいぐい書物に惹きつけられた感じでした。
久々に知的快楽を得た瞬間でした。本当に幸せでした。

現代には呪いの言葉があふれている、本当にそうですね。
「人を呪わば穴二つ」という言葉がありますが、ネットを見ていても
悪意のある記事や中傷ばかり。正直、見ていてしんどいなと感じます。
私は、最近FaceBookをやめました。理由は、誠の無いコメントを
見るのが心理的につらいからです。

呪いといえば、職場でもそうですね。人のミスを声高に取り上げて、追い込んでくる。
パワハラ、集団でのいじめ、ただのストレスのはけ口にしているのだろうか。
学校でだって人からはみ出したところを持った子は、先生や生徒から攻撃を受ける。

現代の日本人は、多様性を受け入れることへのキャパシティがなさすぎ。
それが自分自身をも追い込んでいるとの言葉も納得です。

もうすべて、ああおっしゃる通りだな・・・・としか言いようがない。自分ではなんとなく
感じていても、言語化できない事が沢山書いてありました。

草食男子への考察で、その卑怯さを打ち抜いていて、それがまあ見事すぎて、
読んでいて笑ってしまいました。この部分だけでも、保身の状態からしか女を口説けない、
ヘタレ男子諸君に是非読んで欲しいですね。

それにしても、生き辛い国です。イメージだけでいえば、カナダとかに生まれたかったですね。
日本が嫌なら出ていけって?無理です。仕事も言葉も金も国籍も人脈もないんだから。

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