鉄道員(ぽっぽや)
参照データ
タイトル | 鉄道員(ぽっぽや) |
メーカー | 東映 |
出演者 | 高倉健 大竹しのぶ 広末涼子 吉岡秀隆 小林稔侍 田中好子 奈良岡朋子 志村けん 安藤政信 |
ジャンル | 現代劇 ドラマ ヒューマン 1990年代 |
鉄道員(ぽっぽや) とは
北の果ての小さな終着駅で、不器用なまでにまっすぐに、鉄道員(ぽっぽや)一筋の人生を送ってきた一人の男。一人娘を亡くした日も、愛する妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた…。
男の名は佐藤乙松(おとまつ)。
今年で定年を迎える乙松は、彼と運命を共にするように廃線が決まった北海道のローカル線の駅長だった。
駅を守り続けながらも、かつて愛する妻と幼い一人娘の命さえ守れなかった苦い悔恨は、乙松の心に深く宿っていた。
降りしきる雪に汽車が何分遅れようとも、制帽を目深にかぶり、背すじを伸ばして、氷点下30℃近い極寒のプラットフォームに立ち続ける乙松の姿は、まるで自分自身に厳しい罰を与えているかのようだった…。
そんなある日、いつものように気動車を見送り、ホームの雪掻きをしていた乙松のもとへ、愛らしい少女がやって来る。
見慣れない顔に、この町の子ではないなと思う乙松。
今度一年生になるの!あどけない笑顔で話す少女の手には、時代遅れの人形が抱かれていた。
二言三言の会話を残して風のように走り去ってゆく少女を、目を細めて見送る乙松…。
ありふれた日々の、なにげない出来事のように思えたこの出会いこそ、孤独な乙松の人生に訪れた、やさしい時間の始まりだった…。
特集: 東映特集