あなたの隣のモンスター社員 (文春新書) の感想

【今回の漏水では被害者、パイプスペースは共用部分なのだから私物を
　置く場所は管理組合で用意するのが本筋だ、費用も管理組合が支払う。
　私物を運び出すときは立ち会う、しかし運び出しはしない、
　これを立ち会うというんだよ、運び出しは業者をよべ。
　マンションの住人に手伝わせろ、ただし２０４には声をかけるな。
　私物にはお金には変えられない思い出がある、だから盗難が心配だ。保険をかけろ。】
と　まくし立てられたとき、
マンションで役員をしているとはいえ　こうした愚劣な物言いまで引き受けなければ
　ならないのかと頭を抱えた。

　６３歳といえば、後輩を育て周りから慕われるお年頃ではないのか、
　それが上記のような愚劣な物言いしかできないのはどうしたことか。

　そんなとき本屋で目に止まったのが「モンスター」の文字。
　本書を読み進めていくうちに、「会社や上司の影響を受け、自分を守るために
モンスター化していった…」と書かれてあった。
加えてこのご主人の場合は、変わった考え方をする奥様から自分を守るために
モンスター化していったのかもしれないと思うようになった。