ダウランド:リュート作品全集 (Dowland: Complete Lute Music) (4 CD) の感想

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参照データ

タイトルダウランド:リュート作品全集 (Dowland: Complete Lute Music) (4 CD)
発売日2008-06-17
販売元Brilliant Classics
JANコード5028421936987
カテゴリミュージック » ジャンル別 » クラシック » 室内楽・器楽曲

購入者の感想

ダウランドのリュート曲全集4枚組がこのお値段!
思わず飛びついてしまいましたが、
ほんとに素晴らしい内容です!

古楽というと、カビの生えた古文書を恐る恐るめくるような演奏を想像しがちですが、
とても生き生きとしていて、ニュアンス豊かです。
作曲者の書いたディヴィジョンと演奏者の加えた装飾音が見事に溶け合っています。

92曲を通して聴くと、有名曲以外もそれぞれみんないい曲ばかりです。
舞曲形式の曲では、本来の様式を超えて、さまざまな感情が表現されています。
対位法を追求した曲では、半音階的進行と大胆な和声に驚かされます。
同じメロディを使っていくつも曲を書いているようですが、
その違いを比べたり、共通点を探したりする楽しみもあります。
聴き流すつもりでも、つい音の流れを真剣に追ってしまいます。

録音もよく、リュートという楽器のよさがよくわかります。
高音弦と低音弦の響きの違いがしっかりとらえられていて、
よく歌う低声部や内声部が、まるで別の楽器のように聴こえてきます。
3種類の楽器が使われていますが、それを比較するもの面白いです。
金属弦の楽器はまるでハープシコードのようですが、はるかに表現力が豊かです。

ダウランドが生れたのは1563年。
カトリック教徒であったため、イングランド国教会から逃れてヨーロッパ各地を転々とします。
でもそのおかげてダウランドの曲はヨーロッパ中で大流行しました。
(1600年前後ということは、もしかして日本のキリシタン大名たちも聴いていたかもしれませんね。)
ようやく母国の国王付きリュート奏者になったのは49歳のときでした。
ちなみに当時の女王エリザベス1世は、熱狂的なガイヤルドの踊り手だったそうです。
(このアルバムの1曲目は「エリザベス女王陛下のガイヤルド」です。)

この全集は、ダウランドの曲をギターで弾く人にとっても、
素晴らしいお手本になるでしょう。

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