〈大国〉への執念 安倍政権と日本の危機 の感想
参照データ
タイトル | 〈大国〉への執念 安倍政権と日本の危機 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 渡辺 治 |
販売元 | 大月書店 |
JANコード | 9784272211104 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門 |
購入者の感想
私たちが日々議論している安倍政権の姿は「群盲、象をなでる」が如くであった。本書『<大国>への執念』は、多面的で複雑な政権の性格をトータルに論じている。なかでも渡辺治の巻頭論文は、相変わらず秀逸な出来映え。特に政策ブレーンの具体的な人脈や思想から政治的意志決定過程を分析した点は、暗闇に包まれていたこの政権の邪悪なる目的や意図を明らかにしてくれる。いわば、安倍政権を丸裸にしてくれるのだ。一見すると盤石に見える安倍政権だが、実際は内部に諸矛盾を抱え込んでいる。この矛盾や亀裂に楔をどう打ち込むのか。歴史上類を見ない反動的で強権的な政治への対抗戦略を構想する上での必読文献だ。