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今更ながら三国志13pkを買いました

虎殺七丁念仏 #84 - 17.10.19 03:47

発売から一年以上はたってるんですが、先日、三国志13withパワーアップキットを購入しました。コーエーのソフトは高くて怖えなあ（激寒）

いろんなところからクソゲー、やっぱり良ゲーと言われている13ですが、個人的に武将プレイできるのが非常に楽しいです。

以下、プレイ雑記。長いです。

田豫という武将を魔改造（統率と武力を70前半に落とし、知力と政治を80強に。特技は弁舌と人徳、威風を5にして、戦闘系の特技は全て外しました。）して義のために戦う智将プレイを志します。

上司が白馬将軍なので北を平定し後顧の憂いをなくそうと画策し、ひとまず強力な力を持つ袁紹と同盟を組むべく軍師に取り立ててもらいます（外交権を与えられているのは君主と君主付きの軍師のみです）。交渉の場に赴いている間に公孫瓚の野郎があっさり国を獲られやがるというハプニングに遭遇し、これはこれでなんか原作再現に近いような気がすると自分を慰めつつ次の士官先を探し始めます。当初の目的は公孫瓚軍による天下統一でしたが、状況が面白かったので構わず続けました。

田豫はもともと曹操に仕えていた武将なのでかの英傑のもとに馳せ参じ、第二のサラリーマン生活をスタートさせます。このころ、何が気に入られたのか、なんと曹操の娘さんをお嫁にもらうというイベントが発生。俄然、この男を天下人にしてやろうと忠義に燃えます。

……が、ゲームといえど現実は厳しいもので、全方位に喧嘩を売りまくる曹操の尻拭いのために、忠勤の末にあてがわれた都督の席を辞退し、媚を売って軍師となり、各勢力との調停に奔走。袁紹軍を当面の目標としながらも、じわじわ北上を続ける孫家の軍、静かに睨みをきかせる劉表軍、南方を完全制圧した劉焉軍、董卓時代の遺産を秘めた李確軍、戦闘民族馬騰軍といった列強どものプレッシャーに押しつぶされぬよう利害を利用した繊細なバランスゲームを演じていきます。

労われるように夏侯淵から娘を妾として頂くも、第二子の出産後すぐに李確に一騎打ちの上殺害され（女性は武将として登場する設定でした。親譲りで武闘派の可愛い娘でしたが、残念です）、憤怒に駆られた私は評定にて報復戦を提案します。しかし、それを法正の野郎、内政が優先だと抜かしやがり、私の要望を阻害します。意見を押し通すべく舌戦を挑みますが、あえなく敗北。私の望みは却下されたのでした。

すべてに絶望し、忠臣おじさん田豫なんかよりもいけすかない文官を重く用いた曹操に見切りをつけた私は下野することを決意します。もともと覇道なんぞを唱える男です。義を志す田豫とは合わぬも道理と思い定め、元服した息子の制止を振り切って野に下りました。

遊侠となった田豫はかねてより親交のあった武将を同志に引き入れ、義勇軍を立ち上げます。賊の討伐や調練もどきを繰り返し、ささやかな義心を満たす日々が長らく続きました。ゲーム内時間で二十年くらい。この間に曹操軍は飛躍を遂げていました。袁紹軍の完全駆逐を皮切りに孫一族の撃退と吸収、目の上のたんこぶ李確軍の併呑、劉表軍の制圧……あんなに苦労して抑えつけていた面々が拍子抜けするほどあっけなく撃沈していく様をどこか冷めた気持ちで見届けます。

このまま隠居めいた暮らしを続け、ゲームのエンディングを曹一族による覇道の完遂に任せても良いと思っていたそんなあるとき。とある武名依頼（軍勢を率いて賊の討伐や反乱の鎮圧など人々の望みを聞き入れるというものです。）がいつの間にか忘れかけていた大志を呼び覚ますこととなるのです。

それは曹操軍から街を追い出されたという浮浪者からもたらされた「都市を開放してくれ」という依頼でした。人心を無視し覇道を以て地を蹂躙することも気に食わないのですが、あまつさえ弱者から住処まで奪うとは。義憤のあまり言葉さえありません。

やはり、あの男に天下は任せておけぬ。と怒涛の勢いで都市を守らんとする軍勢を蹴散らし、都市を制圧。勢力の支配下から解き放ちました。ですが、この運命の一戦の直後、曹操は寿命によって死去。想いを裏切ったかつての君主、そして優れた上司にして義父に複雑な感情を懐きつつも、田豫を次の行動に移させます。

あえて敵中に飛び込みます。田豫を曹軍への再仕官させます。意外にも後継者である曹植は鷹揚に笑って田豫を迎え入れます（曹丕と曹彰は討ち取られていたようです。なんつー修羅の国）。流石に天下統一を目前にした勢力は格が違う、と皮肉な笑みを浮かべて私はかつてのように黙々と与えられた仕事をこなしていきました。

そしていきなりの都督への大抜擢。名声による功績補正は凄まじく、入軍した時点で既に二品官であった田豫に何食わぬ顔でその栄誉に預からせます。曹植もそれ自体がこの軍に舞い戻った真の目的だったとは知らぬことでしょう……。

都督になるや否や、田豫は反乱を宣言します。彼についてきた武将は在野遊侠時代の同志も含め三十余名。寝返った都市は六つ。中華大陸のほぼ全土を掌握する曹軍の前にはあまりにも貧弱な軍勢と言わざるを得ません。しかし、一度にまとまった軍勢と拠点を得るにはこれでも最高の方法でした。

目下、最大の懸念は飛び地状の領土を各個撃破されないかということです。曹軍が頑張っていたおかげで各都市は発展し、兵はよく調練されていますが、孤立した状態ではいつ包囲され奪還されるかわかりません。

そんななか、残存群雄たちの連合が依頼されてきたのは何か運命を感じられずにはいられません。檄文を読んだ田豫は（実際には「反曹植軍連合に加盟しますか」としか訊かれていないのですが、現実なら檄文のひとつでも飛んでいることでしょう）迷うことなく連合への参加を認めるのでした。

以上がこれまでのプレイ雑記です。端折ったり記憶が曖昧なところがありますが、想像以上にドラマチックなプレイができて大変満足しています。また興が乗れば書きたいと思います。