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クレヨンしんちゃんの小説を書きました

カゲラ #25 - 17.06.22 15:35


それは、いつものように幼稚園に登園した日のことだった。いつものように、しんのすけは後から来た。
し「ほほ~い!皆さんおはようございマスクメロン~!」
風「おはようございます、だろ!?」
し「そーともゆ~!前後左右~!」
風「まったく...お前って奴は...」
マ「あっ!しんちゃんおはよう~!」
ネ「おはよう!って、しんちゃんいつの間に来たの?」
ボ「しんちゃん...おはよ...」
し「おーおー!皆さんお揃いで!なんかあった?」
風「なんかあった?じゃないだろ~!?今日は 防衛隊の今後の活動について話し合おうって言ってたじゃないか!」
し「おっ?そうだっけ?」
そして僕らはカスカベ防衛隊の会議を始めた。
...今思えば、このとき、しんのすけの異変に
気付いていれば良かったんだ...。
風「それじゃあ、カスカベ防衛隊の今後の活動について、話し合おう!」
ネ「あれ?しんちゃん、どうしたの?もぞもぞして。」
し「ちょ...ちょっと、ト、トイレ!!!も、漏れるうぅ!!!」
(あれ...?今、一瞬しんのすけが泣いてたような
...?気のせいかな?)

 〈30分後〉
 
風「いくらなんでも遅すぎないか?」
ボ「しんちゃんお腹壊したって言ってた」
ネ「風間くん。ちょっと見て来てくれない?」
風「う...うん...」
 
 〈トイレ〉
 
風「しんのすけー!いつまで入ってるんだよ!!」
し「風間くん...?何か用?」
風「何か用?じゃない!!いつまで待たせるんだ!!?会議が進まないんだよ!!」
し「...ごめん」
(!?しんのすけが...素直に謝った!?)
し「風間くん。いっぱい迷惑かけて...ごめん」
風「分かってるなら早く来いよ!」
僕はそう言って、その場を去った。トイレから出るとき、しんのすけのすすり泣く声が聞こえたような気がした。
風「あ、もうすぐお遊戯の時間になっちゃうじゃないか。皆、今日の会議は中止だね」
ネ「えーっ!せっかく色々考えて来たのに~!」
マ「仕方ないよぉ。しんちゃん、具合悪いみたいだし」
ネ「なによ!オニギリ!!」
マ「ひいいぃぃぃ~~!!」
ボ「お遊戯...始まる」
僕たちは、急いで教室に戻った。そこに、しんのすけの姿はなかった。
 
 〈教室〉

風「よしなが先生!しんのすけは!?」 
よしなが先生「しんちゃんは具合が悪いので早退しました。」
風「先生ッ!!しんのすけは何の具合が悪いんですか!?」
僕は不安になった。だって、しんのすけはもう帰って来ないような気がしたから。
ネ「しんちゃん...どうしたのかしら...」
ボ「病気...?」
マ「やめてよ!!ボーちゃん!ネネちゃん!しんちゃんは大丈夫だよ!うん、きっと大丈夫...だよ」
よしなが先生「ごめんね。先生にもよくわからないの。でもね、しんちゃんはきっと元気になって帰って来るわ。」
そう言うよしなが先生も、皆も、不安を隠せないようだ。
(しんのすけ...お前、どうしちゃったんだ?)

〈一週間後〉
 
 一週間経ってもしんのすけは来なかった。なぜだか日に日にしんのすけの記憶が消えてゆく。
風「み...皆、しんのすけ...どうしたかな?」
ネ「しんのすけぇ?誰よそれ?」
マ「なんか、聞いたことあるような気がする」
ボ「...誰だっけ?」
風「カスカベ防衛隊...ファイヤー...」
マ「風間くん、どうしたの?」
ネ「いつもの風間くんらしくないわよ」
風「...ッ!!皆、どうして...しんのすけのこと忘れちゃったんだよぉっ!」
(あれ...?どうして、僕泣いてるんだ?)
目から涙が溢れてきた。ポロポロと落ちる涙が、僕のズボンを濡らしていく。皆が、心配そうな顔で見ている。僕はこの日、どんな顔で帰ったのか覚えていない。ただ、しんのすけのことを考えていた。まるで、しんのすけの記憶を脳裏に焼き付けるように。
(しんのすけ...僕は、僕だけは...覚えてる)
 
〈とある日曜日〉
 
 僕は、覚悟を決めた。今日、しんのすけに会いに行く。
(しんのすけはきっと、僕たちのことを忘れてない!)
風「こんにちは~...」
み「あら、風間くん...しんのすけに会いに来てくれたの?」
風「はいッ!!」
み「ごめんなさいね。しんのすけは今、病院にいるのよ」
風「びょ、病院!?なっ、何でですか!?しんのすけは何の病気なんですか!?」
み「...心の病気で、誰とも話したがらないの。もし、お見舞いに行ってくれるなら、この病院に...お願いね...」
しんのすけのお母さんは、僕に一枚の紙を手渡した。
風「必ず、しんのすけと話をして来ます!」
そう言って、僕は野原家を後にした。
 
〈病院〉
 
受付嬢「野原さんは4-205号室になります。」
風「ありがとうございます」
僕は駆け出した。
(しんのすけーーーーーーーーーーーー!!!!!!!)
病室には、しんのすけが居た。
し「風間くん...?どうしてここに...?」
風「しんのすけ...やっと...。お前っ...どうして...どうして、僕たちの前から、いなくなったんだ...!?」
し「風間くん...オラ...ううん、ボクは、ずっと皆を騙してきたんだ。」
風「騙してきた!?どういうことなんだ!?」
し「ボクはいつも、お下品なことばかりしてるよね。...でもっ!...あんなのは本当のボクじゃない!!!」
それからしんのすけは、ひどく疲れたような顔をして言った。
「...オラ、もうしんちゃんを辞めたいゾ。」
その瞳は虚空を見つめていた。
し「風間くんは、ボクの秘密を知ってしまったんだよ」
風「ひ...秘密...?」
し「ボクが、本物の『しんちゃん』じゃないってことボクは、ただ、『野原 しんのすけ』なだけだ」
風「僕の知ってるしんのすけは...君じゃない」
し「探してきて。本物の『しんちゃん』を」

レスポンス

カゲラ #30 - 17/06/30 16:15
感想ありがとうございます(*T▽T*)クレヨンしんちゃん大好きなので、書きました!
ちなみに、リレー小説とは・・・?


ルア #210 - 17/06/30 07:32
めっちゃ面白かったです!!
クレヨンしんちゃんの小説とかあまりないので興味が湧きました(*´-`*)
最後の方とか好きです(*'ω' *)
リレー小説などに書いてみては?


カゲラ #29 - 17/06/29 20:34
誰か感想下さい( TДT)お願いします(>人<)


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