乱交の文化史 の感想

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ローマ皇帝やカサノヴァ、ラスプーチン、他にもいろいろ歴史上なじみの人物の行状が描かれていて、
読み物として面白い。
社会的に秘め事として続けられてきた乱交を、いい悪いは抜きで明るみに引っ張り出し、歴史書にしてしまうとは、
よくやった感がある。
日本やインドや中国の図版も、西洋のものより珍しい分、よけいにインパクトがあった。

内容紹介での“博愛的行為"の図説・文化史”・・・等の言葉は表現を抑えに抑えたものと、お思い下さい。
本書には、全世界の全時代におけるオージー世界についての著者の驚くべき該博な知識でいっぱいで溢れ出そうである。原著は初版が1958年と新しい気もするが、その後、世界各国で翻訳され、版を重ねているという。もう50年以上も売れ続けているのは、図版および記述の内容が充実しているからに他ならない。初版以降、各国で新たに付け加えられた図版が知れないほどあるという。この日本語版のつくりも非常によく、ページをめくると、驚きの”秘蔵図版300点“の連続である。レビューアーの若かりし頃なら、発禁ものでしょう。
著者が序論で述べているように・・・人類史はオージー抜きには成立しないし、ページをめくっていくにつれて、人類史は“オージーでいっぱい”ということが、残された記録によっても裏付けられる。特に、第5章は読みどころで、その内容は圧巻である。
人類とはこのような生き物であることを知る上でも、男女を問わず、お読みになってもいいと思います。成年以上の方にお薦め！