一億総ツッコミ時代 (星海社新書) の感想
196 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | 一億総ツッコミ時代 (星海社新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 槙田 雄司 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784061385269 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 |
※サンプル画像
購入者の感想
辺見庸の言葉だったと思いますが
「むこうはこちらを見ていない。こちらはむこうを見ている」と考えるのは、
相手を撮影するときのカメラマンの、あるいは表現する人間の救いがたい特権意識である。
撮影行為や表現行為というもののなかには、そんな意識せざる特権意識がある。
それは私のなかにもあったし、いまだにあるだろう。
「見る側」「評価する側」に回ることで、「見られること」「評価されること」から逃げようとする。
そういう人間の心の弱さを、気持ちよいくらいに抉り出しています。
確か同じものを朝井リョウが『何者』の中で「観察者」の心性として描いていたように思います。
せっかくなので、あわせて読むことをおすすめします。
星海社は新しいレーベルなので、あまり手が伸びない人もいるかもしれませんが、
この本はアタリだと思います。
「むこうはこちらを見ていない。こちらはむこうを見ている」と考えるのは、
相手を撮影するときのカメラマンの、あるいは表現する人間の救いがたい特権意識である。
撮影行為や表現行為というもののなかには、そんな意識せざる特権意識がある。
それは私のなかにもあったし、いまだにあるだろう。
「見る側」「評価する側」に回ることで、「見られること」「評価されること」から逃げようとする。
そういう人間の心の弱さを、気持ちよいくらいに抉り出しています。
確か同じものを朝井リョウが『何者』の中で「観察者」の心性として描いていたように思います。
せっかくなので、あわせて読むことをおすすめします。
星海社は新しいレーベルなので、あまり手が伸びない人もいるかもしれませんが、
この本はアタリだと思います。