工学部ヒラノ教授と七人の天才 の感想

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タイトル工学部ヒラノ教授と七人の天才
発売日販売日未定
製作者今野浩
販売元青土社
JANコード9784791766918
カテゴリ » ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 科学読み物

購入者の感想

書名にある「七人の天才」とは、登場順に吉田夏彦、藤川吉美、冨田信夫、パン・ティアン・タック、小島政和、江藤淳(江頭淳夫)、そして白川浩の各氏のこと。「天才」の意味は各氏により異なるのでこれはもう本書を読んで頂くしかないが、これらの方々のそれぞれに破格な生き方には、評者としてもいろいろ学ぶところが多かった。

「何でも出来る人は何でも自分でやろうとするから、結果的につまらないことばかりやるようになるんだ」(80頁)。
「日比谷高校の名物国語教師・増淵恒吉氏は、“日比谷高校一〇〇年の歴史の中で、国語三傑は一が谷崎潤一郎、二が江藤淳、三が野口悠紀雄”と言ったそうだ」(143頁)。
「数学ができなかったため、東大受験に失敗した江藤青年が、翌年慶應大学の文学部に入学したことを知った日比谷高校の教師が、「君は案外伸びなかったね」という侮蔑の言葉を発したのが原因で、江藤青年は日比谷の門をくぐろうとしなかったという」(146頁)。
「老いは徐々にやってくるものだと思っていたが、そうではなかった」(188頁)。

バカはどれも似たようなものだが、天才はそれぞれに違った趣きがあることに気づかせてくれた一書である。今回も一気読みでした。

ヒラノ教授が東工大時代の同僚を批評している。
きっとヒラノ教授は、七人の天才を受け入れているのではないか。
その天才たちとお付き合いすることを楽しんでいらしたかもしれない。
いろいろな天才がいるから大学はおもしろいのですね。
まさに、世間一般人には「天災」ですね。

大学は、大学教授は奇人・変人・こだわりの人の巣窟であることが再認識した。
東工大の天才とまではいかないけれど、
よく似た人は、私が勤務する大学(地方の大学)にうようよいます。
私の大学では、何とか自分のやりたくない仕事を押しつける教授がいるから
困っている。
自分に都合のよいように行動する教授ばかりである。
常識人からみると、とてもついていけません。
世間とは隔離されているので目立ちません。
地方(田舎)の大学だから目立ちません。

ヒラノ教授殿、
どんどん大学の実態を書いてください。
よく言われる「ひらかれた大学」になるように願いつつ・・・・。

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