平成経済 衰退の本質 (岩波新書) の感想

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タイトル平成経済 衰退の本質 (岩波新書)
発売日販売日未定
製作者金子 勝
販売元岩波書店
JANコード9784004317692
カテゴリ経済学・経済事情 » 各国経済事情 » 日本 » 一般

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 帯の写真にもあるように、日本の地方都市の大通りが、ほぼ例外なくシャッター通りになってしまったのが平成の日本経済の姿である。田舎では森が荒れ果て、鹿や猪が我が物顔で田畑を荒しまわり、この頃では、猿が、“コンニチハ”とばかりに、年寄りだらけの家の玄関を堂々と開け、あっという間に冷蔵庫の果物を奪って遁走する。
 ああそれなのに、日本国政府は、 “アベノミクス”なるただの円の垂れ流しにすぎない目くらまし経済政策で国民を見事に騙し、大企業は内部留保でウハウハ、何とかいう政権御用達の経済学者がしきりに唱えた“トリクルダウン”なんて影も形も見当たらず、時間当たり賃金は最低水準のまま、著者も言っているように、有効求人倍率が1.6倍をこえたなんて、ただ生産力人口が減っただけのこと。本部が24時間営業の旗を絶対降ろさず、徹底的に加盟店を締め上げるコンビニは疲弊しきり、青息吐息の状態。何が“働き方改革”なの?被介護人口が爆発的に増える今後を見据えて、そして施設で働く人たちの労働の大変さを慮り、現場主義で介護の制度設計をもっときちんと見直さなければいけないはずなのに、そんな兆候は微塵もない。上から目線の官僚主義と困った時の外国人労働者頼みという御都合主義・場当たり主義では日本の介護システムは崩壊してしまう。
 そんな中、社会の風潮は、モリカケ問題に象徴されるように、上から下まで嘘がまかり通り、今や何が真実かではなく、いかにうまく人を騙すかということが手柄になる時代になっている。この十連休にも、”令和、令和”の大騒ぎを後目に、政治家たちは視察という名の“海外旅行”へ行って羽を伸ばしている。遊びは自分の金で行けと言いたいもんだ。日本の最高権力者よ、トランプと会うのがそんなに嬉しいんか、勝手な事ばかり言われているのにニヤニヤして、恥ずかしくないんか。
 敗戦後、アメリカ様からいただいた民主主義の行き着く先ってこんな所だったの?日本の資本主義って、結局M・ヴェーバーが20世紀初めに警鐘を打ち鳴らした資本主義そのものだったの?資本主義とは勝利至上主義のスポーツなんかい、「最後の人々(letzen

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