逆襲される文明 日本人へIV (文春新書) の感想
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参照データ
タイトル | 逆襲される文明 日本人へIV (文春新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 塩野 七生 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784166611409 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » た行の著者 |
※サンプル画像
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購入者の感想
「実行できるならやってますよ」と返したくなる提案を笑いながら読んでいると、「できるわけないわよ」と、著書の本音が飛んできそうです。
本当はどちらなのか。
シリーズ第4弾になっても、人間社会が途切れることはなく、内向きになったり、分裂したりとネタが尽きることはありません。
50年間西洋史を書き、何を学んだのだろうと考えるようになった人のフィロソフィー、ユーモア、
アイロニーが、塩野七生という個性と響き合っています。
「危機」という言葉を発明した古代ギリシア人が、この言葉に込めたもう一つの意味が「蘇生」だそうです。
「蘇生」は、布の縦糸と横糸に織り込まれた微妙な色と同様に、実は言葉のニュアンスを支配しているのではないでしょうか。
エッセイに綴られた言葉にも、こうした微妙な意味合いが込められていて、わたしはその職人技が大好きなのです。
本当はどちらなのか。
シリーズ第4弾になっても、人間社会が途切れることはなく、内向きになったり、分裂したりとネタが尽きることはありません。
50年間西洋史を書き、何を学んだのだろうと考えるようになった人のフィロソフィー、ユーモア、
アイロニーが、塩野七生という個性と響き合っています。
「危機」という言葉を発明した古代ギリシア人が、この言葉に込めたもう一つの意味が「蘇生」だそうです。
「蘇生」は、布の縦糸と横糸に織り込まれた微妙な色と同様に、実は言葉のニュアンスを支配しているのではないでしょうか。
エッセイに綴られた言葉にも、こうした微妙な意味合いが込められていて、わたしはその職人技が大好きなのです。