タケダアワーの時代 (映画秘宝セレクション) の感想
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参照データ
タイトル | タケダアワーの時代 (映画秘宝セレクション) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 友井 健人 |
販売元 | 洋泉社 |
JANコード | 9784800313218 |
カテゴリ | ジャンル別 » エンターテイメント » 演劇・舞台 » 演劇 |
※サンプル画像
![タケダアワーの時代 (映画秘宝セレクション) サンプル画像](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51HRvjaY4HL.jpg)
購入者の感想
1969年の放送開始から現在まで日曜日の夕方6:30に放映されているアニメ「サザエさん」。そのスポンサーを務めていた東芝が来年3月にスポンサーを撤退することが大きな話題になっている。実は放送開始当初はこの番組の代理店は本書の宣広社であった。そして東芝は放送開始から約30年間は一社でこの番組のスポンサーを務めていた。
そう、今では壊滅してしまったが、かつての民放テレビ番組は一社スポンサーが当然。月曜日夜8時「ナショナル劇場」日曜日夜9時「東芝日曜劇場」とともに日曜日夜7時は武田薬品の時間だった。本書のタイトルにもある「タケダアワー」は当時は馴染みがなく、後世になってから作られた言葉だった様だ。国産テレビ映画第1号の「月光仮面」に始まり「隠密剣士」や「第1期ウルトラシリーズ」に「柔道一直線」と昭和の文化史を飾る人気テレビ番組を放送した伝説的な時間帯。本書はそれに携わった人物のインタビュー記事で構成されているが、いわゆる撮影現場の関係者や著作者ではない、広告代理店側の関係者などに対して取材していて今までにない切り口の本になっている。既にタケダアワーの終了から40年以上の歳月が過ぎている。関係者の年齢など考慮するとその証言を記録できるタイムリミットも近い。今では完全に失われてしまったテレビ映画黄金時代の証言は実に貴重なものだ。
残念な点はビジュアル的な資料が乏しいこと。写真は本書カバーの月光仮面の写真一点だけである。また放送リストもない。もちろん全作品のサブタイトルなどの詳細なものとなるとそれこそページ数の関係から不可能だろうが、タイトル、放送期間などの必要最小限の情報でもあると良かったかと思います。
そう、今では壊滅してしまったが、かつての民放テレビ番組は一社スポンサーが当然。月曜日夜8時「ナショナル劇場」日曜日夜9時「東芝日曜劇場」とともに日曜日夜7時は武田薬品の時間だった。本書のタイトルにもある「タケダアワー」は当時は馴染みがなく、後世になってから作られた言葉だった様だ。国産テレビ映画第1号の「月光仮面」に始まり「隠密剣士」や「第1期ウルトラシリーズ」に「柔道一直線」と昭和の文化史を飾る人気テレビ番組を放送した伝説的な時間帯。本書はそれに携わった人物のインタビュー記事で構成されているが、いわゆる撮影現場の関係者や著作者ではない、広告代理店側の関係者などに対して取材していて今までにない切り口の本になっている。既にタケダアワーの終了から40年以上の歳月が過ぎている。関係者の年齢など考慮するとその証言を記録できるタイムリミットも近い。今では完全に失われてしまったテレビ映画黄金時代の証言は実に貴重なものだ。
残念な点はビジュアル的な資料が乏しいこと。写真は本書カバーの月光仮面の写真一点だけである。また放送リストもない。もちろん全作品のサブタイトルなどの詳細なものとなるとそれこそページ数の関係から不可能だろうが、タイトル、放送期間などの必要最小限の情報でもあると良かったかと思います。