シュヴァルツェスマーケン 隻影のベルンハルト1 (ファミ通文庫) の感想

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参照データ

タイトルシュヴァルツェスマーケン 隻影のベルンハルト1 (ファミ通文庫)
発売日2015-09-30
販売元KADOKAWA/エンターブレイン
JANコード9784047306936
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

本作は、本編『シュヴァルツェスマーケン』の中で薄らとその存在を描かれていた
第666戦術機中隊隊長アイリスディーナ・ベルンハルトの兄ユルゲン・ベルンハルトが
テープレコーダーを通じて過去の話を読者に(シュタージに?)語るという世界観
となっています。

本作には2種類の”味”が秘められていると思います。
一つ目の”味”は、『シスコン兄貴の青春ラブコメ風味』。
兄が時折(いや、頻繁に・・・)イケナイ視点で妹のことを見てしまい、
清楚可憐な妹がその兄に一言物申しながらも、悪い気がせずハニカムといった流れに
ラノベ読者を思わずニヤリとさせてしまう安心安全な”味”を感じます。

二つ目の”味”は、『至福の時の中で徐々に健康を蝕んていく嗜好品』。
本編である『シュヴァルツェスマーケン』を読んでから
本作を読むと、どうしても第666戦術機中隊のアイリスディーナの姿が脳裏を過ぎります。
本編を読み、コトの顛末(地球外生命体BETAとの戦い、そして秘密警察シュタージとの政治的駆け引き)
を知ってからだと、どれだけ本作でアイリスディーナが可愛らしく、そして愛おしい妹であっても、
切なさや辛さを感じてしまうのです。にも関わらず読みすすめてしまうのは、
本作と本編の点と点がつながる瞬間を味わってみたいという依存性を秘めているからではないでしょうか。

私としては、ぜひ二つ目の”味”で本作を味わうことをおすすめします。

また、旅行雑誌のような感覚で読んでみるのも楽しいかもしれません。
過去に東ドイツという国が存在していたことは知っていても、
その国で暮らす人々の日常まではよく知らないということがあるせいか、
馴染みのない地名、スーパーの名前が登場します。
そんなときはスマホ片手に検索です。
画像検索すれば、本作の舞台風景が重なり、本作をより深く楽しむことができると思います。

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