現代思想のパフォーマンス (光文社新書) の感想
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参照データ
タイトル | 現代思想のパフォーマンス (光文社新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 難波江 和英 |
販売元 | 光文社 |
JANコード | 9784334032777 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 哲学 |
購入者の感想
言語学に興味があり、この本は「現代思想のパフォーマンス」というタイトルなのに、
ソシュールから始まっていたのが印象的で手に取った。
著者たちの背景や主要分野の関係で、フランスの思想家を中心に6名選ばれ、解説されている。
「ソシュール」の章は残念ながら不発だったが、それを補ってあまりあるのがレヴィ=ストロースの章。
レヴィ=ストロースの出発点が音韻論であり、ヤコブソンとの出会いだったというところから始まっていく。
本の中に明記はされていないが、「ロラン・バルト」「レヴィ=ストロース」「サイード」を担当しているのが内田氏で、
「ソシュール」「フーコー」「ラカン」が難波江氏。
内田氏の文章はこなれていて、独自のリズムと推進力があり、記述している思想の理解も深く、
自分のモノになっているのが伝わってくる。
難波江の場合は、学者特有の知識を右から左へ紹介する形で、知的刺激に乏しく読書の楽しさは味わえない。
現代思想の紹介として、「案内」「解説」「実践」の3段階構成になっている。特に実践編では、
映画や小説が取り上げられているので、内容に角度がつき、興味が持続する。
ソシュールから始まっていたのが印象的で手に取った。
著者たちの背景や主要分野の関係で、フランスの思想家を中心に6名選ばれ、解説されている。
「ソシュール」の章は残念ながら不発だったが、それを補ってあまりあるのがレヴィ=ストロースの章。
レヴィ=ストロースの出発点が音韻論であり、ヤコブソンとの出会いだったというところから始まっていく。
本の中に明記はされていないが、「ロラン・バルト」「レヴィ=ストロース」「サイード」を担当しているのが内田氏で、
「ソシュール」「フーコー」「ラカン」が難波江氏。
内田氏の文章はこなれていて、独自のリズムと推進力があり、記述している思想の理解も深く、
自分のモノになっているのが伝わってくる。
難波江の場合は、学者特有の知識を右から左へ紹介する形で、知的刺激に乏しく読書の楽しさは味わえない。
現代思想の紹介として、「案内」「解説」「実践」の3段階構成になっている。特に実践編では、
映画や小説が取り上げられているので、内容に角度がつき、興味が持続する。