江戸切絵図・富士見十三州輿地全図で辿る北斎・広重の冨岳三十六景筆くらべ (古地図ライブラリー) の感想
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参照データ
タイトル | 江戸切絵図・富士見十三州輿地全図で辿る北斎・広重の冨岳三十六景筆くらべ (古地図ライブラリー) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 森山悦乃 |
販売元 | 人文社 |
JANコード | 9784795919099 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
富嶽三十六景を現在地から見ることは不可能だと思いながらも
近隣のビルから富士山方向を見たらどうなるのだろうかという思いがあり
この本を見つけたときには正にドンピシャの内容であった
江戸古地図は、神保町や駒込あたりを歩いていると観光案内として看板が提示されており
往時を思うに立ち止まるのが通例で興味深く眺めていたものであるが
目的もなく古地図を買ってもただの飾りとなると思い購入するにはいたらなかった
この「富嶽三十六景」は古地図だけでなく現代図において富士山の方向を矢印で示しており
いまやビルが林立する東京では富士山など望むべくもないが、もしかすると
冬季の乾燥した空気のもとであれば、どこぞの高いビルに「富士山を見たいのですが」といって
上らせてもらって望遠レンズで撮影できるかもしれないなぁと
また富士撮影という目的に合致しているだけでなく、大名の上屋敷、下屋敷、神社仏閣、橋、町名など
古地図の情報量の多さはゼンリンの住宅地図を思わせる
更には江戸時代からの神社仏閣探しや、暗渠となった小河川の描く曲線上に作られた道路に
橋の名だけが残るような場所探しもまた興味深いものがある
東京は買い物や高いビルの新名所ももちろん良い物だが
歴史のかけらを見出すにも格好の場所である
近隣のビルから富士山方向を見たらどうなるのだろうかという思いがあり
この本を見つけたときには正にドンピシャの内容であった
江戸古地図は、神保町や駒込あたりを歩いていると観光案内として看板が提示されており
往時を思うに立ち止まるのが通例で興味深く眺めていたものであるが
目的もなく古地図を買ってもただの飾りとなると思い購入するにはいたらなかった
この「富嶽三十六景」は古地図だけでなく現代図において富士山の方向を矢印で示しており
いまやビルが林立する東京では富士山など望むべくもないが、もしかすると
冬季の乾燥した空気のもとであれば、どこぞの高いビルに「富士山を見たいのですが」といって
上らせてもらって望遠レンズで撮影できるかもしれないなぁと
また富士撮影という目的に合致しているだけでなく、大名の上屋敷、下屋敷、神社仏閣、橋、町名など
古地図の情報量の多さはゼンリンの住宅地図を思わせる
更には江戸時代からの神社仏閣探しや、暗渠となった小河川の描く曲線上に作られた道路に
橋の名だけが残るような場所探しもまた興味深いものがある
東京は買い物や高いビルの新名所ももちろん良い物だが
歴史のかけらを見出すにも格好の場所である