なぜ男は暴力を選ぶのか―ドメスティック・バイオレンス理解の初歩 (かもがわブックレット) の感想
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参照データ
タイトル | なぜ男は暴力を選ぶのか―ドメスティック・バイオレンス理解の初歩 (かもがわブックレット) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 沼崎 一郎 |
販売元 | かもがわ出版 |
JANコード | 9784876997152 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 女性学 » フェミニズム |
※サンプル画像
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購入者の感想
この小さな本は、著者が「あなたは男なんだから、加害者の男の問題をなんとかして」と迫られたことから生まれた本です。
ですから、「自分はドメスティック・バイオレンスを受けているのではないか」と思い始めている女性だけではなく、むしろ「自分はドメスティック・バイオレンスの加害者だと言われているが、本当なのか?」と疑問を抱く男性、あるいは心当たりがある男性にもお勧めしたい本です。
じっさい本書は、まず「暴力ってなんだろう?」という根本的な問題から考え始め、「女性へのメッセージ」「男性へのメッセージ」「周囲の人々へのメッセージ」という形で、非常にわかりやすく構成されています。
この本の最も衝撃的なメッセージは「男は暴力を選んでいる」という点でしょう。
それはストレスの結果の感情的な衝動ではなく、心の病気でもなく、アルコールのせいでもなく、家族病理でも親のせいでもなく、男が暴力を振るう事を「選択」しているのだということなのです。
親の影響が全く無いわけではありません。しかし、心の傷が暴力に直結するわけではありません。むしろ、DVのある家庭環境によって子どもは暴力を肯定することを学習してしまうということも指摘されています。そしてそれは、一部の壊れた家庭の病理ではなく、現代日本の家族が共通に抱える構造的な問題であるとも述べられています。
DVの加害者のことをバタラーと呼びます。バタラーが暴力をやめ自己変革することは稀であると本書には書かれています。
しかし、自己変革をしたいと少しでも思うなら、あるいは、少しでも自分には問題があるのだろうかと思い当たる節があるなら、この本を読まれることをお勧めします。
ですから、「自分はドメスティック・バイオレンスを受けているのではないか」と思い始めている女性だけではなく、むしろ「自分はドメスティック・バイオレンスの加害者だと言われているが、本当なのか?」と疑問を抱く男性、あるいは心当たりがある男性にもお勧めしたい本です。
じっさい本書は、まず「暴力ってなんだろう?」という根本的な問題から考え始め、「女性へのメッセージ」「男性へのメッセージ」「周囲の人々へのメッセージ」という形で、非常にわかりやすく構成されています。
この本の最も衝撃的なメッセージは「男は暴力を選んでいる」という点でしょう。
それはストレスの結果の感情的な衝動ではなく、心の病気でもなく、アルコールのせいでもなく、家族病理でも親のせいでもなく、男が暴力を振るう事を「選択」しているのだということなのです。
親の影響が全く無いわけではありません。しかし、心の傷が暴力に直結するわけではありません。むしろ、DVのある家庭環境によって子どもは暴力を肯定することを学習してしまうということも指摘されています。そしてそれは、一部の壊れた家庭の病理ではなく、現代日本の家族が共通に抱える構造的な問題であるとも述べられています。
DVの加害者のことをバタラーと呼びます。バタラーが暴力をやめ自己変革することは稀であると本書には書かれています。
しかし、自己変革をしたいと少しでも思うなら、あるいは、少しでも自分には問題があるのだろうかと思い当たる節があるなら、この本を読まれることをお勧めします。