田舎力―ヒト・夢・カネが集まる5つの法則 (生活人新書) の感想

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本はコンパクトであるが、まるで分厚い本なみの濃厚な内容である。必要に迫られて読む方にとっては、ヒント、事例、方針が満載で、さらには著者がまとめあげた“法則”のサービスまである。わかりやすく、専門的にも的をはずしていない。アクションをおこせば“法則”の解釈が深くなるだろう。
金丸氏の飄としたお人柄そのままに、気張らず素直な取り組みをされた結果、短時日にかくも多くの教訓を生み出されたことに敬意を表する。読者の誰しもが、これならうちにも応用できる、と感じさせる内容である。環境も含めた地域起こしといった課題には、そもそもベストの解答はない。しかしベターになる解答は、この本の事例のなかに数多ある。多岐にわたる問題に対する事例ハンドブックのようであり、役に立つ。
問題は、摘要にあたってその地域の全体システムと矛盾しないよう、神の宿るような細かな工夫が必要になろうが、地元であればこそ、細かな工夫は可能であり、醍醐味であろう。ごちゃごちゃ言わずに読破して胸に落ちる感動があったら、まずはマネするもよし。マネブは学ぶの語源である。またこの種の活動は“視野は大きく、でもまずは足元から動け”である。0