延安の娘 [DVD] の感想

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タイトル延安の娘 [DVD]
発売日2008-07-25
監督池谷薫
販売元マクザム
JANコード4932545985091
カテゴリDVD » ジャンル別 » 日本映画 » ドキュメンタリー

購入者の感想

中国の文化大革命を題材にしたドキュメンタリーを日本人の監督が撮ったという珍しい作品。

毛沢東が、都市の若者の再教育のために行った「下放政策」により、北京から、600キロほど内地にある延安という何もない農村に送られた若者たち。恋愛を禁じられたなかでつい芽生えた恋により生まれた女の子(ハイシア)が、自分の両親に会いたいという気持ちで北京へ行く。

それを手助けする男(ホアン・ユーリン)が、ドキュメンタリーの進行を担っているわけだが、昔の下放政策で延安に送られ、出来心で恋が芽生え、子供を中絶させられたあげく、罰として、10年にも及ぶ労働につかされるという歴史を持つ。
ハイシアの親にあわせてあげることが、流れてしまった自分の子供への供養のつもりなのだろうか。

また、同じく、王偉という延安に住む農民の男は、下放政策でやってきた女性と知り合いになるが、強姦の罪を着せられ罰を受ける。王偉は、無実の罪を訴え、ホアン・ユーリンに、北京にいって、そのときの担当役人に会い、間違いを認めさせるように頼む。

下放政策は、文化大革命のなかのほんのひとコマにしかすぎないのだろうけれど、その歴史の波にいやおうなしに自分の青春時代を犠牲にさせられ、しかも青春の花である恋愛、人生の喜びである出産を、罪と罰の汚名によって封印された人間たちの深い悲しみを淡々と綴ったとても有意義な作品だ。

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