受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング の感想

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意外に数の少ないきちんとした日本語でのTOEFLのリーディングの本だと思います。気になる点もいくつか。
（1）本試より簡単な文章
　本試に慣れている人だと肩すかしをくらうほど簡単です。語彙ももう少し本試のほうが難しい印象。

（2）設問と回答が変なところがある
　他の方も書かれていますが、TOEFLは設問自体はわりと素直な物が多いのですが、妙にひねってあります。同意語を聞く設問は本試では特に文意をそれほど考えなくても
答えられるような純粋な語彙問題が多いのにこちらは違うことが多いです。しかもかなりこじつけに近い解説です。別にこっちでもいいのではという回答がまま見受けられます。
設問も、特にリーディング設問の最後によく出題される文の要旨を選択肢で選ばせる問題に無理のある選択肢がぱらぱら見受けられます。
特に11番の地理学のところなど本文に一回も言及がないものが選択肢の答えになっているのはちょっと解せません。

（3）和訳がイマイチ
　イマイチです。これだとそんなに日本語の本を使うメリットは無い気がします。

わりと辛口に書きましたが、80点レベルに達さないような人が数をこなすにはぴったりの本です。解法なども載っていないので、これをメインにするのは避けた方がいいでしょう。ただ、個人的にはこの本以外で日本語でリーディングの良い本は思い当たりません。そもそも数が少ないですね。

このZ会で出しているシリーズはどれも本試より多少簡単なので初心者の人が5、60点まで点を伸ばすのには非常に効果的だと思います。
ただし、「妙な部分」は多少あるので、自分が間違ったところがこの妙な部分であるかどうかしっかり判断してあんまり気にしないという使い方ができる人だけ使い出がある
と思います。