LIVING LEGEND の感想
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参照データ
タイトル | LIVING LEGEND |
発売日 | 1999-10-21 |
アーティスト | 聖飢魔II |
販売元 | RCAアリオラジャパン |
JANコード | 4988017089958 |
Disc 1 : | HEAVY METAL IS DEAD SILENCE OR VIOLENCE? GLORIA GLORIA 戦慄のドナドナ 20世紀狂詩曲 (大教典編) THIS WORLD IS HELL LOVE ≒ defence of your complex 死の協奏曲 FROM HERE TO ETERNITY CENTURY OF THE RAISING ARMS ROCK’N RENAISSANCE REVOLUTION HAS COME GO AHEAD! |
カテゴリ | » ミュージック » ジャンル別 » J-POP |
※サンプル画像
購入者の感想
大人が世間に向って何か物申すとき、居丈高に正論を吐き散らすより、粋で洒脱な態度を交えて逆説的に語ってみせた方が説得力があるし、面白いし、第一カッコウがよろしい。聖飢魔2(文字化けするので2を使わせていただく)の作り出す楽曲の歌詞は、彼らのパッと見のイメージ通り、一見ダークで暴力的、あるいは皮肉に満ち溢れていて刺激的であるが、よくよく読んでみると言葉の節々にポジティブなニュアンスが感じられ興味深く、味わい深い。
ラストアルバムに相応しいタイトルの♯1「HEAVY METAL IS DEAD」では、彼らの刺激的な言葉がしかめっ面した善人どもにかき消されていくことを嘆く。しかし時代の隅に追いやられてながらも、「お前たちだって虐殺されるかも知れねーんだぜ!(You also may be slaughtered!)」という閣下の渾身のシャウトは、バランス感覚を喪失した現代人に対する痛烈な一撃として未だに自分の胸を打たずにおかない。ドナドナとドナー(臓器提供者)とをかけた♯4「戦慄のドナドナ」や、今聞いても内容的に全く違和感がない現代風刺ラップ風ヘヴィメタとでも言うべき#5「20世紀狂詩曲」のような言わば「言葉遊び」は、古今を問わぬ広範な知識や教養を持ち合わせていなければ作れぬ曲であり、美辞麗句しか好まず吐かぬ「ご立派な大人ども」にはマネのできぬ芸当というべきであり、そうした連中が作る楽曲とは、深さというか面白みが全然違うのである。♯7「LOVE ≒defence of your complex」では、人の愛をさんざん小バカにしておきながら、歌詞の一番最後に「ドラマ」という一言を加えただけで内容を劇的に変質してみせる。そして最後の#12・#13は「こんな世の中だが、目をそらさず恐れず突き進め!」という、去り行く彼らから我々に送られた応援歌である。
ラストアルバムに相応しいタイトルの♯1「HEAVY METAL IS DEAD」では、彼らの刺激的な言葉がしかめっ面した善人どもにかき消されていくことを嘆く。しかし時代の隅に追いやられてながらも、「お前たちだって虐殺されるかも知れねーんだぜ!(You also may be slaughtered!)」という閣下の渾身のシャウトは、バランス感覚を喪失した現代人に対する痛烈な一撃として未だに自分の胸を打たずにおかない。ドナドナとドナー(臓器提供者)とをかけた♯4「戦慄のドナドナ」や、今聞いても内容的に全く違和感がない現代風刺ラップ風ヘヴィメタとでも言うべき#5「20世紀狂詩曲」のような言わば「言葉遊び」は、古今を問わぬ広範な知識や教養を持ち合わせていなければ作れぬ曲であり、美辞麗句しか好まず吐かぬ「ご立派な大人ども」にはマネのできぬ芸当というべきであり、そうした連中が作る楽曲とは、深さというか面白みが全然違うのである。♯7「LOVE ≒defence of your complex」では、人の愛をさんざん小バカにしておきながら、歌詞の一番最後に「ドラマ」という一言を加えただけで内容を劇的に変質してみせる。そして最後の#12・#13は「こんな世の中だが、目をそらさず恐れず突き進め!」という、去り行く彼らから我々に送られた応援歌である。