斃れざる人々〈1〉ローザ・ルクセンブルク の感想
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参照データ
タイトル | 斃れざる人々〈1〉ローザ・ルクセンブルク |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 高根 英博 |
販売元 | 同時代社 |
JANコード | 9784886836380 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
大昔に『ローザ』とかいうタイトルの映画を観て、ローザ・ルクセンブルクの熾烈な生涯をうろ覚えしていたが、本書はローザの人生を簡潔に描いたものとして他には得難いものだ。
現在、ある年齢以上の人々が感懐する「左翼ノスタルジー」になど付き合っている場合ではない。<あとがき>で著者は、そんなノスタルジーにも浸りたいと言っているが、そんなことをやっていてはいけない。岩波文庫でも一穂社の佐野文夫訳の復刻版でもよい、ローザの『経済学入門』や『資本蓄積論』をいまこそ読み返すべきだ。
一部の売らんかな株式上場版元が、マンガ・マルクス入門などといったお手軽軽薄な商品を流通させているが、その点で本書は珍しくも真摯な企画である。ローザの次はグラムシらしい。
グラムシもその業績に比して、よく知られていない理論家である。大いに期待したい。
現在、ある年齢以上の人々が感懐する「左翼ノスタルジー」になど付き合っている場合ではない。<あとがき>で著者は、そんなノスタルジーにも浸りたいと言っているが、そんなことをやっていてはいけない。岩波文庫でも一穂社の佐野文夫訳の復刻版でもよい、ローザの『経済学入門』や『資本蓄積論』をいまこそ読み返すべきだ。
一部の売らんかな株式上場版元が、マンガ・マルクス入門などといったお手軽軽薄な商品を流通させているが、その点で本書は珍しくも真摯な企画である。ローザの次はグラムシらしい。
グラムシもその業績に比して、よく知られていない理論家である。大いに期待したい。