日本<汽水>紀行―「森は海の恋人」の世界を尋ねて の感想

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参照データ

タイトル日本<汽水>紀行―「森は海の恋人」の世界を尋ねて
発売日販売日未定
製作者畠山 重篤
販売元文藝春秋
JANコード9784163652801
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » エッセー・随筆

購入者の感想

作者の畠山重篤さんは3・11大震災で、20メートルの津波にカキ養殖場を全壊させられた。私が気仙沼に出かけたとき、復興を2年でやり遂げたいと強い決意を語っていた。畠山さんは漁獲量の減少は森林を伐採するからだと早くから悟り、山に森林を植える活動を行っている。活動を始めて数年で漁獲量が増加し始めたという。森林の養分が川を経て海に流れ込み、プランクトンを増殖させ、その結果魚が生きる環境が育つからである。持続的な生存には森里海の連関を大切にしなければならないと説く。畠山さんはその活動の成功のために教科書にも登場し、ついに天皇陛下にもご進講されたことがあるからすごい人なのだ。しかし、本人はそんなことは少しも自慢しようとしない本物の海の男なのだ。今回の大津波の経験は子供や孫に受け継がれ、あと100年間は大丈夫だと言い切る。甚大な被害がでたが、漁師は津波も海も恨んでいないと静かに語る。被災漁民はいつか海の見える丘に戻って生活したいそうだ。漁師なくして、漁業の復活はない。感動の一冊である。

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