マン・オブ・スティール　ブルーレイ＆ＤＶＤセット(初回限定生産) [DVD] の感想

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街を破壊するなとか、戦い方が、とか言ってる人は
いまだに過去のスーパーマン作品と、スーパーマンのイメージにとらわれ過ぎなのでは？

忘れちゃいけないのはこの「マン・オブ・スティール」でのスーパーマンは”まだ”ヒーローではないって事。

むしろまだ地球の人々にとって彼はただの”宇宙人カル・エル”であって、
人助けをして、感謝されて、世界中の人々に「スーパーマン」として認知されるのはまだ先のことだ。

今作の彼は、人助けに慣れていないし、戦いに関しても素人。

それに引き換え軍人であるゾッド将軍たちのほうが戦いなれているため、比べてみると分かりやすいが、
スーパーマンの直線的でただパワーとスピードに頼った戦い方は、あえてぎこちなく描かれている。

そんな強敵が一度に何人も攻めてくるのだ。

戦いなれていないカル・エルにとって、彼らと戦いながら街の損壊まで気を配っている余裕は今の彼にはない。
激しい戦いの中、地球人の被害まで気にするのは”まだ”ヒーローではない彼にとってはムリな話。

今作のラストでクラークはデイリープラネット社に入社する。
そこでようやく少し余裕のできたクラークの笑顔を見ることができる。

今回のゾッド将軍たちの襲来で、自分の力を何に使うべきか理解したクラークは、
これから犯罪者を捕らえ、困っている人を助け、極力街を破壊しないよう気遣いながら戦うようにもなるだろう。

そうしてやっと地球の人々に「スーパーマン（ヒーロー）だ！」と認識されていくと思う。