決定の本質 キューバ・ミサイル危機の分析 第2版 1 (日経BPクラシックス) - 9784822251284
281 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | 決定の本質 キューバ・ミサイル危機の分析 第2版 1 (日経BPクラシックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | グレアム・アリソン |
販売元 | 日経BP社 |
JANコード | 9784822251284 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 社会・政治 » 外交・国際関係 |
購入者の感想
言わずと知れた政治学の古典であり、こういった名著の翻訳は支持したいので原著は読んでいたが購入した。
だが、読みはじめてすぐ文章の繋がりが理解できない箇所や記憶している内容と違う箇所があり、原著と照合してみた結果、次から次へと誤訳が見つかった。以下かなり煩瑣になるが、誤訳かどうかを各人で判断できるように翻訳と原文と私訳を並置して数例をあげる。
翻訳: 犠牲者の割合はケネディ大統領が「三人に一人かそれ以上」と予測したのであるから(p35)
原文: Given the odds of disaster―which President Kennedy estimated as "between one out of three and even"―
私訳: 大惨事の起こる確率を考えると―ケネディ大統領の見立てでは「3分の1から2分の1のあいだ」―
(初版の翻訳では正しく訳されており、なぜこうなったのか不明)
翻訳: したがって、第二モデルや第三モデルが対象としない側面や要因の分析結果は特に役立つはずである。(p48)
原文: Dimensions and factors uncovered by Model II and Model III in this case should therefore be particularly instructive.
私訳: したがって、この事例において第二モデルや第三モデルによって明らかとなった側面や要因はとりわけ示唆に富むものとなるだろう。
(キューバ危機という第一モデルのいわばホームグラウンドで第二・第三モデルは勝負しなければならないという意味の文が前にある。翻訳は文の意味が繋がらない)
翻訳: 以下の各章を読み進むうちに、読者は使い心地のよい分類と前提が想像以上に重要なものであることにいつのまにか納得してしまうであろう。(p49)
原文: the chapters that follow will persuade the reader that categories and assumptions he has been using comfortably,
だが、読みはじめてすぐ文章の繋がりが理解できない箇所や記憶している内容と違う箇所があり、原著と照合してみた結果、次から次へと誤訳が見つかった。以下かなり煩瑣になるが、誤訳かどうかを各人で判断できるように翻訳と原文と私訳を並置して数例をあげる。
翻訳: 犠牲者の割合はケネディ大統領が「三人に一人かそれ以上」と予測したのであるから(p35)
原文: Given the odds of disaster―which President Kennedy estimated as "between one out of three and even"―
私訳: 大惨事の起こる確率を考えると―ケネディ大統領の見立てでは「3分の1から2分の1のあいだ」―
(初版の翻訳では正しく訳されており、なぜこうなったのか不明)
翻訳: したがって、第二モデルや第三モデルが対象としない側面や要因の分析結果は特に役立つはずである。(p48)
原文: Dimensions and factors uncovered by Model II and Model III in this case should therefore be particularly instructive.
私訳: したがって、この事例において第二モデルや第三モデルによって明らかとなった側面や要因はとりわけ示唆に富むものとなるだろう。
(キューバ危機という第一モデルのいわばホームグラウンドで第二・第三モデルは勝負しなければならないという意味の文が前にある。翻訳は文の意味が繋がらない)
翻訳: 以下の各章を読み進むうちに、読者は使い心地のよい分類と前提が想像以上に重要なものであることにいつのまにか納得してしまうであろう。(p49)
原文: the chapters that follow will persuade the reader that categories and assumptions he has been using comfortably,