Richard III (Penguin Shakespeare) - 9780141013039
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参照データ
タイトル | Richard III (Penguin Shakespeare) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | William Shakespeare |
販売元 | Penguin Classics |
JANコード | 9780141013039 |
カテゴリ | » 洋書 » Special Features » all foreign books |
購入者の感想
日本の古典である“平家物語”を読んでみても,普通の日本人にとってはおおよその意味はわかりますが,注釈なしには正確には理解できないように,英米語文化圏の普通の人にとってのShakespeare作品も同じようなものではなかろうかと思います.本作品は基本的には詩劇ですので,詩形に合わせて主語,述語,目的語などが配置され,主語+述語+目的語+補語で英語教育を受けた者としては,どれが主語だか目的語だかわからず最初はとまどいますが,読み進んでいくうちに慣れてなんとなくわかるようになります.
本書は日本の古典のテキストのように,右ページに原文,左ページに用語の説明や解説が載っており,英語の大衆小説をあまりストレスなく読める程度の英語力があれば,左ページを参照しながら,右ページを読むことはそんなに難しいことではありません.ただ,注目すべきは左ページには読者への課題,グループディスカッションのテーマなども取りあげられていて,日本の大学の英文学科に“シェイクスピア演習”というような授業があれば,まさに最適なテキストになるのではなかろうかと思います.また,sceneごとに行番号が振られており,解説で引用されている箇所を探すこともきわめてスムーズにできて,とても使い勝手よく編集されている良書です.
本作品の日本語訳もたくさん出版されていますが,repetition & antithesisの迫力やpunのおもしろさなどは原文でなければ味わえません.“King Richard 3rd”はShakespeareの初期の作品と言われているのですが,主人公リチャード三世の魅力は後の四大悲劇の主人公にも劣らず,世の実力ある男優さんたちがこぞってリチャード三世を演じたいと言うのもうなずけます.
本書は日本の古典のテキストのように,右ページに原文,左ページに用語の説明や解説が載っており,英語の大衆小説をあまりストレスなく読める程度の英語力があれば,左ページを参照しながら,右ページを読むことはそんなに難しいことではありません.ただ,注目すべきは左ページには読者への課題,グループディスカッションのテーマなども取りあげられていて,日本の大学の英文学科に“シェイクスピア演習”というような授業があれば,まさに最適なテキストになるのではなかろうかと思います.また,sceneごとに行番号が振られており,解説で引用されている箇所を探すこともきわめてスムーズにできて,とても使い勝手よく編集されている良書です.
本作品の日本語訳もたくさん出版されていますが,repetition & antithesisの迫力やpunのおもしろさなどは原文でなければ味わえません.“King Richard 3rd”はShakespeareの初期の作品と言われているのですが,主人公リチャード三世の魅力は後の四大悲劇の主人公にも劣らず,世の実力ある男優さんたちがこぞってリチャード三世を演じたいと言うのもうなずけます.