憲法ガール の感想

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参照データ

タイトル憲法ガール
発売日販売日未定
製作者大島 義則
販売元法律文化社
JANコード9784589035219
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 憲法

購入者の感想

ブログ発の書籍化であることをご存知の読者は問題無いだろうが
書店によってはライトノベル風の文体であるためか(?)なぜか一般書として扱われていることもあり
タイトルで引いてしまう人もいるかとおもう。経済ネタライトノベル「まおゆう」の隣に置いてあったりする。

しかし、内容は読者として司法試験受験生を想定した平成18〜23年の過去問集であり
出題趣旨や採点実感を踏まえたオーソドックスな視点に基づく対話型解説である。
「対話で学ぶ司法試験論文憲法」とでもいうべき実質を持つ。
本文中、一応注は付されているものの、芦部憲法等の一定の理解は大前提としている。
それゆえ「憲法改正の議論が高まっているけど、憲法ってそもそも何かな?
憲法ガール?読みやすいのかな?」といった教養的関心を持つ
一般読者に一般的にすすめられるものではないので、まずこの点に留意されたい。

さて、その上で受験生向けの論文憲法の解説書として考えると
不必要に神学論争染みた学者議論に深入りすることもなく、事実をベースとした実践的なものとなっている。
論文憲法過去問については学者の書いた答案集・解説書等も出版されているが、
試験時間2時間(実質1時間半程度)という絶対的制約の中で「使える」という意味で参考になるものは少なく
むしろ受験政策上は「有害」なものすら存在する現状であるが
本書はそれらとは一線を画し、極めて平凡な受験生にこそすすめられる一冊となっている。

すなわち、受験生目線に立った誤りやすい(採点実感で叩かれがちな)ミスや
試験委員の問題意識がどこにあって、事実をどう扱えばいいのか、といった
「問題を解く」上での思考実験が対話形式で展開されることで
発想のヒントが得られるものとなっている。
全体として「憲法は水物、いろんな先生がいろんなことを言うけれど
どう書いたらいいのかわからない」といった迷える読者に対し
解毒剤として機能しうるものとなっているので、おすすめできる。

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