本当は怖ろしい日本国憲法 の感想

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タイトル本当は怖ろしい日本国憲法
発売日販売日未定
製作者長谷川三千子
販売元ビジネス社
JANコード9784828417271
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 憲法

購入者の感想

本の名前に惹かれて読んでみた。「進駐軍に押し付けられた不完全な憲法」、「拉致被害に遭っても軍隊を派遣して被害者を救出できない憲法」という認識はあったが、「国民主権」という魔物がいる憲法という切り口は始めて知った。

日本では、聖徳太子の頃から「人権」等という概念を必要とせずに、十七条憲法で政治というものは人民の安寧を守るためにあることを大前提として役人たちの心構えを示している。それなのに進駐軍は「国民主権」というものを憲法に押し込んだ。「国民主権」とは西欧の概念で、善悪に関係なく国民がそれを望めば、国王の首でもちょん切れるし、反革命の国民を虐殺できる。「民主的」と聞けば良いことと思ってしまう現代日本人は本当の怖さを知らない。大衆に迎合して(ポピュリズム)大衆を煽動する、皆から民主的に選ばれた独裁者は何でもできることになる。

憲法第九条の平和条項は、日米安保条約によって軍事的空白が守られてきた。従って日本国憲法には有事そのものの規定が無い。米軍が占領軍として居てくれることを前提にしているからである。日本国憲法の矛盾、すなわち「生命、自由、財産」の基本的人権が「平和主義」では守れないことが拉致問題であからさまになった。

憲法改正には、日本の国柄と平和条項が鍵になるのではなかろうか。

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