機械との競争 の感想
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参照データ
タイトル | 機械との競争 |
発売日 | 2013-08-12 |
製作者 | エリク ブリニョルフソン |
販売元 | 日経BP社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 労働問題 |
購入者の感想
アメリカにおいて、なぜ景気が回復しても失業率がそれに比して下がらないのかという問題意識を前提に、その理由として、技術の進歩が早すぎて人々が付いていけないという「雇用の喪失」説を主張・検証するのが本書。
確かにIT技術の発展により多くのものが自動化され、便利にもなった。
たとえば銀行の窓口業務や駅の改札などは、かつてはものすごい数の人が従事していたが、今ではおそらく、数十分の一になっているはずだ。
その分、もっと効率のいい業務を我々はしているのだ……と思いつつ、なんとなく「本当にそうか?」と思っている人は多いはずだし、今の自分の仕事もいずれ……と漠然とした不安感を持っている人も多いはず。
本書を読めば、そんな不安が的外れでないことを痛感してしまいます。
多くのデータなどから判明するのは、この10年で雇用がもっとも減っているのが、いわゆる「スキルの中間層」であるということ。
他の人では替えが利かない、いわゆる「プロフェッショナル」が求められているのは納得できるが、一方で庭師や美容師といった機械で取り替えるのがなかなか難しい業務もまた、それほど雇用が落ち込んでいないのだという。
むしろ、いわゆるホワイトカラーの仕事に就いている人の雇用の落ち込みが激しい。
つまり、もっとも機械に置き換えられやすい、ということだ。
そうなると、私を含め多くの人が知りたいのは、「じゃあ、どうするか?」のはず。
だが、結局人間にしかできないクリエイティブな仕事ができるよう国も支援を、というのが本書の結論であり、それほど目新しい結論ではない。
本書はあくまで警告を発する書、ということなのだろう。
ともあれ、読めば確実に「意識を変えねば」と思うはず。
実は本書、学生さんに勧められて読んでみました。
これから社会に出ていく学生さんが評価するのも納得の一冊でした。
確かにIT技術の発展により多くのものが自動化され、便利にもなった。
たとえば銀行の窓口業務や駅の改札などは、かつてはものすごい数の人が従事していたが、今ではおそらく、数十分の一になっているはずだ。
その分、もっと効率のいい業務を我々はしているのだ……と思いつつ、なんとなく「本当にそうか?」と思っている人は多いはずだし、今の自分の仕事もいずれ……と漠然とした不安感を持っている人も多いはず。
本書を読めば、そんな不安が的外れでないことを痛感してしまいます。
多くのデータなどから判明するのは、この10年で雇用がもっとも減っているのが、いわゆる「スキルの中間層」であるということ。
他の人では替えが利かない、いわゆる「プロフェッショナル」が求められているのは納得できるが、一方で庭師や美容師といった機械で取り替えるのがなかなか難しい業務もまた、それほど雇用が落ち込んでいないのだという。
むしろ、いわゆるホワイトカラーの仕事に就いている人の雇用の落ち込みが激しい。
つまり、もっとも機械に置き換えられやすい、ということだ。
そうなると、私を含め多くの人が知りたいのは、「じゃあ、どうするか?」のはず。
だが、結局人間にしかできないクリエイティブな仕事ができるよう国も支援を、というのが本書の結論であり、それほど目新しい結論ではない。
本書はあくまで警告を発する書、ということなのだろう。
ともあれ、読めば確実に「意識を変えねば」と思うはず。
実は本書、学生さんに勧められて読んでみました。
これから社会に出ていく学生さんが評価するのも納得の一冊でした。