Moon Beams の感想

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かけがえのないベーシストであったScott LaFaroが不慮の交通事故で亡くなった後、Chuck Israelsを新しい
ベーシストとして迎えたトリオ再生の第一弾である。

このアルバムは長いことAmazonのお気に入りに登録したまま購入せずにいた。Scott LaFaroが居ないことも
あったが、それ以上に音質の良いCDが適当な価格で入手できなかったことが大きな理由である。

Hybrid SACD盤はリリースされていたものの既に廃版で中古は1万円近くする。それに代わるK2HD盤も中古で
5千円超え、xrcd盤も5千円弱、SHM-CD盤やHQCD盤もあったがさほど音質的に期待できない。そんな中で
見つけたのがこのCDで、輸入盤ながら24bit最新リマスター盤との事であった。

早速購入して聴いてみた。まず演奏は素晴らしい。ベーシストが代わってしまったが、ビルの演奏に喪失感は
感じられない。と言うか、以前より音が明るくなったように感じられるのは私だけだろうか。

音質はリマスターの効果が出ていてピアノのタッチも明瞭である。音場の広がりも十分ある。勿論SACDに
比べれば音の粒立ちがやや劣るのは仕方のないことだが、やむを得まい。でもriverside4部作をSACDで聴いて
しまうと、少し寂しい気もする。ああ、こんな名盤をどうして国内でSACDとして再販しないのか。