いるか句会へようこそ! 恋の句を捧げる杏の物語 の感想

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いわゆる俳句入門書とは一線を画す一冊。
俳句を作れるようになりたいなと漠然と思っている人は多いはず。
一人で作って雑誌に投句するのもいいが、座の文学と言われる俳句は句会に出てみてこそ、その奥の深さにはまるものだと思う。そのライブ感がそのまま楽しめるのがこの本の最大の特色です。

ビブオのイラストがキュートで、主人公の杏ちゃんのファンになること受け合い。
その他の登場人物も個性豊かでそうそうこんな人いるなと思わせる。

ボーイミーツガールの青春小説が俳句の力でこんな驚きの結末を見せてくれるのも奇跡だ。
恋を卒業したと思っている大人だって、俳句に出会えば季節の移り変わりにはっとして、森羅万象が違って見える。
俳句を知って、恋をした時のきらきらした五感を取り戻そう。
俳句の作り方の本を読むより、まず「いるか句会へようこそ！」です。