月の夜は暗く (創元推理文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 月の夜は暗く (創元推理文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | アンドレアス・グルーバー |
販売元 | 東京創元社 |
JANコード | 9784488160074 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » ドイツ文学 |
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購入者の感想
ミュンヘン市刑事警察の捜査官ザビーネ・ネーメスのもとに母ハンナが殺害されたとの知らせが入る。遺体は大聖堂のパイプオルガンの演奏台にくくりつけられ、口にはホースが突っ込まれていた。母はインクを無理やり飲まされて溺死させられていたのだ。母が猟奇殺人の犠牲となったのは一体なぜなのか。
しかし母の死は奇怪な連続殺人の一片に過ぎなかった…。
ウィーン出身の作家アンドレアス・グルーバーのミステリー最新邦訳作品です。私は著者のこれまでの作品(『夏を殺す少女』、『黒のクイーン』)を酒寄進一氏の卓越した翻訳で大いに楽しませてもらった経験があり、今回の作品も同じ作者・訳者のコンビで出来(しゅったい)したと聞いただけで、あらすじも知らぬまま迷わず手にしました。
ドイツのAmazon.deサイトでは2016年4月12日現在608人によってレビューが書かれ、そのうち485人が5つ星をつけているほど評価が高い作品だけに、今回も期待を裏切らぬ面白さでした。
一体全体この不気味な殺人事件の背後にはどんな謎が隠れているのか――事件解決のデッドラインが区切られた中で、手に汗握る物語が展開していきます。
主人公たちとともに犯人を追いかける謎解きの面白さといったらありません。500頁を超える厚さもなんのその。描かれるのは猟奇的殺人ですから、心臓の弱い読者には向かないかもしれませんが、私は最後まで倦むことなく頁を繰り続けることができました。
しかし母の死は奇怪な連続殺人の一片に過ぎなかった…。
ウィーン出身の作家アンドレアス・グルーバーのミステリー最新邦訳作品です。私は著者のこれまでの作品(『夏を殺す少女』、『黒のクイーン』)を酒寄進一氏の卓越した翻訳で大いに楽しませてもらった経験があり、今回の作品も同じ作者・訳者のコンビで出来(しゅったい)したと聞いただけで、あらすじも知らぬまま迷わず手にしました。
ドイツのAmazon.deサイトでは2016年4月12日現在608人によってレビューが書かれ、そのうち485人が5つ星をつけているほど評価が高い作品だけに、今回も期待を裏切らぬ面白さでした。
一体全体この不気味な殺人事件の背後にはどんな謎が隠れているのか――事件解決のデッドラインが区切られた中で、手に汗握る物語が展開していきます。
主人公たちとともに犯人を追いかける謎解きの面白さといったらありません。500頁を超える厚さもなんのその。描かれるのは猟奇的殺人ですから、心臓の弱い読者には向かないかもしれませんが、私は最後まで倦むことなく頁を繰り続けることができました。