はてしない物語 (下) (岩波少年文庫 (502)) の感想

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タイトルはてしない物語 (下) (岩波少年文庫 (502))
発売日販売日未定
製作者ミヒャエル・エンデ
販売元岩波書店
JANコード9784001145021
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » ドイツ文学

購入者の感想

本の中の世界で仲間と旅しながら成長…
よくあるファンタジーものかと思いきや。。
『モモ』が好きで、“よくある”とは言いつつも独特の世界観というか、感性というか、そういうのは期待していましたが、いい意味で裏切られました。

主人公の成長に伴う恥や痛み、払われる代償…
凄く生々しくて、他人事ではなかったです。
主人公に共感することもあれば、イラッとすることもしばしばありました。
それゆえに、彼が得たものも、しっくりきまし
た。

ともかく色々考えさせられました。
感受性も表現力も乏しいので、うまいレビューを書けないのが無念。。

とりあえず、人は孤独感を感じているときでさえ、完全に独りではなくて、何らかの形で人と繋がっているんだなぁと改めて思いました。

ファンタージエンに行ってから、バスチアンが変わってしまったことにショックを受けました。
もっと美しく、もっと強く・・・と、何でも叶えようとするバスチアン。
ひとつ望みが叶えられると次の不満が出る。その繰り返しで満たされない。
その望みが叶えられるごとに、ひとつ、またひとつとなくなっていく「自分」の記憶。
自分で手に入れたのではない望みに‘代償が伴う’というのがすごく怖かった。
大人たちにこそ読んでほしい物語だと思います。
・・・そんな自分は「子供」ですが。

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