エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社+α文庫) の感想

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タイトルエンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社+α文庫)
発売日販売日未定
製作者河邑 厚徳
販売元講談社
JANコード9784062814195
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学

購入者の感想

小さい頃からよく本を読んでいた。大学の頃は欠かさず一日一冊は本を読むようにしていた。
結果として、それなりの本を読んだはずだが、この本以上に心を動かされた本は今だかつてない。
主に知識を得るよりも、想像力を鍛える為に本を読んでいた為、自己啓発本よりも小説を好んで読んだが、本書はまさに「事実は小説よりも奇なり」という言葉がピッタリの本だ。
今自分が生きている世界で感じる矛盾や不合理の原因が集約され、観察、分析され、解決策が明快に書いている。
この本の内容を一定数の人が理解すれば、世界は変わる。

『モモ』を読んだので、再読してみた。

お金が利子を生み、金銭的に富むものは益々富み、お金に支配されていく。

エンデはそこに危惧を感じており、お金の機能から、利子を外し、

徐々に減価すべきであると考えているようだ。

最近有名なピケティが、資本収益率>経済成長率であり、格差は拡大していくとしたデータを

エンデが知ったなら、より強い確信を持つかもしれない。

本書では地域的に使われた減価していく貨幣の実例が詳しく取り上げられている。

ある地域しか流通しない通貨では、大きな事業は興せないのではないか、

無利子では貸し手がおらず、結局金持ちしか事業を起こせないのではないか、

利子があるから、能ある人が事業を興せ、便利な世の中になったのではないか

利子はお金のレンタル料ではないのか、

無利子で、且つ社会の発展にもつながるお金の革新は可能なのだろうか、とか拙く考えてみた。

お金の威力を再認識した。

「モモ」にも共通するが、よりよい社会を強く願うから現代の問題点に気づき、

それを読者に優しく強く警鐘をならしてくれている。

人の心を支配するお金について深くかんがえさせられる名著である。

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