ムーンライト スタンダード・エディション [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトルムーンライト スタンダード・エディション [Blu-ray]
発売日2017-09-15
監督バリー・ジェンキンス
出演トレヴァンテ・ローズ
販売元TCエンタテインメント
JANコード4562474188470
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ

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購入者の感想

これもまさに米国映画。しかしオスカーを分け合ったLALALANDとは究極的に対側を描いた、貴重なドラマ作品とおもいます。主人公シャロンは究極的マイノリティ。黒人の学校でも日々苛められ役。母子家庭だが母は麻薬中毒。絶望的な少年時代。そしてシャロンはゲイでもある。オスカーに輝いた非常に深みのある作品ですが、家族向けでもデート向けでもない点には注意です!R-15指定、ゲイの物語でもあり、そして厳しくもすさまじい環境の人間ドラマと認識の上で鑑賞していただきたいです。またその点での違和感などで、この映画の価値をさげてほしくはないです。
これはシャロンが「居場所」を求め続ける物語。。。彼は常に孤独で、彼のこころはいつも傷ついている。彼の人生は常に「月の光」でも照らしきれない暗い影のなかにあるようだ。日本のふつうの若者とのあまりの環境格差に、簡単には感情移入すらできない自分を感じました。けれどシャロンは自分の尊厳を決して軽んじてはいない。リンチにあっても立ちあがることでもそれがわかります。そしてネタバレは避けますが、ラストで、彼は彼であること、自分で自分というひとを守ってきたことを感じ取ることができ、「月の光」はやっぱり彼を照らしてくれるのだと、観る者の気持ちを多少なりともほっとさせてもらえるのです。
年代毎に演じた3人のシャロン役の哀しげな瞳がどれも印象的でした。制作指揮ピットは「ツリー・オブ・ライフ」「それでも夜は明ける」に続いて、重いテーマの人間ドラマで重責を担いましたが、特に本作で感じとれる深みは、彼自身の家族面での不幸と無縁でない気がしました。みどころはオスカー助演男優賞に輝いた、麻薬売人役マハーシャラ・アリのなんとも人間臭さのある見事な役作り。秀逸で、映画の最初1/3かでてないのに強い存在感です。そしてジェンキンス監督はLALALANDのチャゼル監督と同様まだ30代でこれが2作目。これからも優秀なドラマを撮ってほしいものです。オスカー受賞の背景に米国大統領の人種差別的政策やアカデミー賞白人傾倒への批判との声がありましたが、それも含めて時代が招きよせたのだと思いますし、作品賞には納得です。映画ファンには一度はごらんいただきたいです。

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