市民が明らかにした福島原発事故の真実: 東電と国は何を隠ぺいしたか (彩流社ブックレット) の感想
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参照データ
タイトル | 市民が明らかにした福島原発事故の真実: 東電と国は何を隠ぺいしたか (彩流社ブックレット) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 海渡 雄一 |
販売元 | 彩流社 |
JANコード | 9784779121975 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » エネルギー » 核・原発問題 |
購入者の感想
福島原発事故のキーになっている事象として15.7mの津波に襲われたことについては、東電も福島原発告訴団も異論はない。
しかし、東電はその津波は予見不可能だったと主張し、検察庁もその意見に同調して不起訴にした。
その後、鎮目宰司記者の取材によって、原子力安全委員会が3年以内に耐震バックチェックを求めたことが明らかになった。
そして、東電社内・土木調査グループの津波対策担当者がOP+15.7mの津波試算結果を武藤栄副社長に報告し、合わせて10m盤の上に10m高さの防潮堤を設置する必要があると説明した。しかし、武藤副社長は「いったん決めたはずの津波対策はやらない」と指示した。
検察審査会はこれを「方針の転換」と表現して訴追の対象と認定した。
東電の役員のみならず、規制官庁の上級職担当官がこの種の不作為を決定した事実経過をこの本は明らかにしている。
既存の検察当局が不起訴を決定して、指定弁護士たちが検察官役を担うことになった。
この権力犯罪に係わる事実がさらに明らかになって、裁かれるべき犯罪者を裁いてくれることを望む。
しかし、東電はその津波は予見不可能だったと主張し、検察庁もその意見に同調して不起訴にした。
その後、鎮目宰司記者の取材によって、原子力安全委員会が3年以内に耐震バックチェックを求めたことが明らかになった。
そして、東電社内・土木調査グループの津波対策担当者がOP+15.7mの津波試算結果を武藤栄副社長に報告し、合わせて10m盤の上に10m高さの防潮堤を設置する必要があると説明した。しかし、武藤副社長は「いったん決めたはずの津波対策はやらない」と指示した。
検察審査会はこれを「方針の転換」と表現して訴追の対象と認定した。
東電の役員のみならず、規制官庁の上級職担当官がこの種の不作為を決定した事実経過をこの本は明らかにしている。
既存の検察当局が不起訴を決定して、指定弁護士たちが検察官役を担うことになった。
この権力犯罪に係わる事実がさらに明らかになって、裁かれるべき犯罪者を裁いてくれることを望む。